MF長沢先発濃厚 代表初招集いきなり大抜てきへ

 「親善試合、日本-ブラジル」(10日、リール)

 国際親善試合・ブラジル戦に臨むサッカー日本代表は8日、フランス・リール市内の試合会場で冒頭15分間を除く非公開練習で調整した。戦術の確認を兼ねた紅白戦では、代表初招集のMF長沢和輝(25)=浦和=が主力組に入ったもよう。バヒド・ハリルホジッチ監督(65)が、過去2分け9敗の強豪を相手に、いきなり先発に抜てきする可能性が高まった。(リール・松落大樹)

 代表初招集の長沢に、いきなり大きなチャンスが巡ってきそうだ。ブラジル対策の戦術を確認した紅白戦。主力組のトップ下には長沢が配置されたという。7日の練習後に「攻守で(自分の)良さが出せる」と話していた位置で、世界最強軍団に挑む。

 攻撃的MFの位置での先発となりそうだが、ハリルホジッチ監督からの“ミッション”はむしろ守備的なものだ。指揮官は長沢について「ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)での出来で本当にいいと思った。守備も攻撃も本当に運動量が豊富な選手。守備の役割もしっかりこなしつつ、攻撃でも何かをもたらせる数少ない選手だ」と評価する。アンカーと呼ばれる守備的MFの位置からブラジル代表の“へそ”と言えるMFカゼミロ封じが役割となりそうだ。

 攻撃的MFのポジションは、現在のハリルジャパンでも最激戦区とも言える位置だ。不動だったMF香川(ドルトムント)が外れ、今回は長沢のほかにもベルギーリーグで好調なMF森岡が招集された。

 長沢は世代別代表の経験はないが、専大卒業後に単身ドイツにわたって当時2部のケルンに加入。「海外のサッカーはプレッシャーのスピードだったり、パワーだったり、すごくハードにくる部分がある。頭を切り替えてやりたい」と、ハードワークでW杯メンバー入りに向けたアピールにつなげる。

 「常にやっていくことが、次のチャンスをつかむことにつながるかもしれない。自分のプレーができて、それがチームの勝利につながれば」。サッカー人生が変わるような90分間にできるか。

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