ハーフナー神戸初弾はロスタイム同点弾 PKで鹿島下して17大会ぶり4強

 「天皇杯・準々決勝、神戸1(5PK4)1鹿島」(25日、神戸ユニバー記念競技場)

 準々決勝が行われ、神戸は後半ロスタイムにFWハーフナー・マイク(30)が移籍後初ゴールとなる同点弾を決め、1-1のまま突入したPK戦で鹿島を5-4で下し、17大会ぶりに4強入りした。2連覇を狙った鹿島は姿を消した。前回準優勝の川崎は柏に0-1で敗れ、国内3冠の夢はついえた。柏は2大会ぶりの準決勝進出。C大阪と横浜Mも勝ち進んだ。12月23日の準決勝は神戸-C大阪、横浜M-柏のカードとなった。

 死力を尽くし、つかみ取った勝利だった。延長PK戦の死闘を制した神戸が“ミスター神戸”永島昭浩(現解説者)の現役最終年だった00年度以来17大会ぶりにベスト4進出。吉田監督は「気持ちの勝負だった。内容うんぬんより次に進むことが大事な大会」と選手を称えた。

 立役者は今夏に加入し、登録の関係で準々決勝から出場可能となった2人の助っ人だった。後半18分に先制を許し、敗色濃厚で迎えた後半49分。元ドイツ代表FWポドルスキが個人技で左サイドへ切り込む。

 「チャンスだったのでゴールにつながるプレーを選択しただけ」

 吉田監督によると、試合前から足を痛め、立つこともままならなかったという世界的ストライカーが、最後の力を振り絞り低空クロスを放り込んだ。

 飛び込んだのは後半38分から途中出場の元日本代表FWハーフナーだった。体を回転させながら、技ありの左足ヒールで劇的な同点弾。6年ぶりの日本復帰後初ゴールに「やっと1点目が取れた。どのチームでも初ゴールはうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

 何人もの選手が足をつりながら戦い抜いた。PK戦では再三好セーブを見せていたGK金承奎が3人目をストップ。神戸は5人全員が成功し、最後は5人目を志願したDF岩波がシナリオ通り」と力強く蹴り込んだ。あと2勝。神戸が悲願のクラブ初タイトルを視界にとらえた。

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