浦和、10年ぶりACL決勝進出、阿部「最高です」 ラファエル・シルバ決勝弾
「ACL・準決勝第2戦、浦和1-0上海上港」(18日、埼玉スタジアム)
浦和が敵地での第1戦を1-1、ホームの第2戦1-0とし、2試合合計2-1で初優勝した07年以来、10年ぶりとなる決勝進出を決めた。日本勢の決勝進出は08年のG大阪以来9年ぶり。決勝戦はサウジアラビアのアル・ヒラルと11月18日、25日に戦う。
前半11分、MF柏木の左CKをMFラファエル・シルバが頭で合わせて先制した。ただ、この日の試合では0-0の引き分けか勝利で決勝進出が決まる浦和にとっては、この1点だけでは戦況に大きな変化はなかった。
上海上港もエウケソン、オスカル、フッキのブラジルトリオを中心に反撃に転じる。特にフッキは一人でも強引な突破を試み、CKではあえて浦和サポーターをあおるようなしぐさをして闘志をかき立てていた。後半に入った直後は上海上港が押し込む時間が続いた。
浦和も11分にはCKから槙野が頭で合わせるもクロスバー直撃。24分には阿部のクロスに興梠が頭で飛び込んだが、相手GKにかき出された。
後半のロスタイムは4分。最後は全員が自陣に戻り守備に全力を注いだ。
最終ラインで守備の要として無失点勝利に貢献した主将の阿部は「まず失点しないということをみんなが意識して、その中でも恐れず戦っていこうとみんなと話していた。もうちょっと点がとれたらよかったんですけど、1-0で無失点で勝ててよかったと思います」と充実感を漂わせた。
平日にもかかわらず4万人を超える観衆が詰めかけ「最高ですね。この雰囲気をもう1回味わいたいですし、もう1回喜びたい。それだけです」。10年ぶりの決勝、優勝へ、「10年ぶり。簡単ではないですけど、こんなに大勢の仲間達がいるので大丈夫だと思っています。みんなで頑張りましょう」と誓った。