C大阪・杉本 W杯へアピール弾 ハリル監督の眼前で代表戦から2戦連発

 視察のため、スタジアムを訪れた日本代表・ハリルホジッチ監督(右)
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 「明治安田生命J1、鳥栖1-2C大阪」(15日、ベストアメニティスタジアム)

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)が視察した鳥栖-C大阪は、日本代表FW杉本健勇(24)とMF清武弘嗣(27)が得点したC大阪が2-1で逆転勝ちし、連敗を3で止めた。甲府-FC東京は1-1で引き分けた。

 エースの証明だった。前半23分に先制されたわずか2分後。C大阪の杉本は相手2人に向かってドリブルを仕掛ける。ボールをまたぎ「イメージ通り」と鳥栖DF藤田の股を抜くと、長いストライドで一気に加速。左足で右隅に同点弾を突き刺した。

 リーグ戦3連敗で迎えたアウェー戦だった。PKで失点した嫌な流れを一気に引き戻す千金弾。ゴール直後は表情一つ変えず、「どうだ」と言わんばかりに祝福に来た柿谷の胸を突いたが、試合後は「あんないいところにショートがいくと思わなかった」と笑った。

 4試合ぶりのゴールで通算17得点とし、得点ランク2位タイで小林悠(川崎)と並んだ。代表初先発となった10日のハイチ戦から“2戦連発”。ハリルホジッチ監督の眼前でアピールに成功した。

 代表では監督から「激しくデュエルしろ」と口酸っぱく指摘されており、杉本は「もっと戦って打ち勝っていきたい」と、相手に挟まれながらも果敢に空中戦を挑んだ。その姿に代表指揮官も「伝えたことができていた。代表候補の選手が点を決めるのは良いこと」と満足げに振り返った。

 清武の決勝点で連敗を3で止め、鬼門のベアスタでクラブ初勝利を飾った。残り5試合。今やチームの顔となった24歳は「一つでも上にいきたい」と力強く結んだ。

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