川崎、後半37分から5分で3発大逆転 小林が中村の節目に花添える同点&V弾

 「明治安田生命J1、川崎3-2仙台」(14日、等々力陸上競技場)

 2位川崎が終盤にFW小林悠(30)の2得点などで仙台に3-2で大逆転勝ちし、勝ち点を59に伸ばした。逆転優勝に向けて大きな白星をつかみ取った。首位の鹿島は広島に2-0で快勝して同64。G大阪は最下位の新潟に0-1で敗れた。4位の横浜Mは大宮と1-1で引き分け、勝ち点52。磐田は清水との静岡ダービーを3-0で制した。

 等々力競技場に突如、台風が上陸した。川崎が0-2の劣勢から、わずか5分間で3発を挙げる大逆転勝利。ジス・イズ・等々力劇場-。「一生忘れられない試合になりましたね」。大卒選手としては史上2人目となる、J1通算400試合出場を果たしたMF中村は白い歯を見せた。

 荒れた試合だった。主審の判定基準が不明瞭で、ピッチ上にフラストレーションがたまっていく。前半42分にはMF家長が2度目の警告で退場処分。鬼木監督は激高し、何度も第4の審判員に詰め寄った。前半終了間際と、後半15分に被弾。逆転優勝に向け「全員が、この試合の重要性を分かっていたのに」とFW小林。何もかもがうまくいかなかった。

 風向きが一気に変わったのは後半37分。DFエウシーニョが左足で鮮烈なミドル。2分後に小林が同点弾を挙げると「逆転できるという等々力の空気感がすさまじかった」と中村。さらにその3分後に再び小林のゴールで逆転。同じ大卒生え抜きのキャプテンが、チームの象徴とも言える背番号「14」の節目に花を添えた。

 残り5試合で、鹿島との差は依然として「5」と厳しい現実は変わらない。ただ「タイトルへの思いが、今日の勝利につながったんだと思う」と中村。奇跡を信じて、勝利を積み重ね続ける。

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