オランダ、米国、チリが消えた…W杯予選佳境

 各大陸のロシアW杯予選が佳境を迎え、今大会も強豪国・常連国が予選で姿を消している。

【欧州予選】

 まず欧州ではグループAでオランダが3位に沈み、プレーオフにも進めず02年日韓大会以来、4大会ぶりに本大会出場を逃した。

 最終節を前に、2位スウェーデンとの勝ち点差は「3」で、得失点差は「12」を付けられている絶望的な状況だった。最終節はそのスウェーデンとの直接対決で、7点差をつけての勝利なら逆転でプレーオフに滑り込むという状況だった。エースのロッベンが前半だけで2得点を挙げたものの、やはり7点は遠く奇跡は起こせなかった。この組の1位はフランス。2位はスウェーデンで欧州内のプレーオフにまわった。

 フランス、ポルトガル、ドイツ、セルビア、ポーランド、イングランド、スペイン、ベルギー、アイスランドが各組1位で出場権を獲得。プレーオフにはスウェーデン、スイス、北アイルランド、アイルランド、デンマーク、イタリア、ギリシャ、クロアチアがまわった。

【南米予選】

 南米予選では、最終節でコパ・アメリカを2連覇しているチリが3位から出場圏外の6位に一気に転落し、3大会ぶりに出場を逃した。チリはすでに本大会出場を決めているブラジルと敵地で対戦した。前半は0-0で終えたが、後半に3失点し力尽きた。大陸王者が集う今夏のコンフェデレーションズ杯で準優勝している強豪もプレーオフにすら出られない南米予選の過酷さを表す結果となった。

 逆に出場が危ぶまれていたアルゼンチンはエースのメッシがハットトリックの活躍でエクアドルに3-1で勝利。3位に滑り込んで12大会連続となる出場権を確保した。ブラジル、ウルグアイ、コロンビアが南米から出場。ペルーがニュージーランドとの大陸間プレーオフにまわる。

【北中米カリブ海予選】

 北中米カリブ海地区では常連のアメリカが、最終節で最終予選最下位のトリニダード・トバゴに敗れ、出場圏内の3位から、大陸間プレーオフにも進めない5位まで順位を落とした。

 前半17分ににDFゴンザレスのオウンゴールで先制点を献上したのが不運の始まり。同37分には、アルヴィン・ジョーンズに強烈なロングシュートを決められ2点差を付けられた。アメリカは後半にプリシッチのゴールで1点差まで詰め寄ったが、反撃もここまで。敵地クーバで悲劇的な敗戦に見舞われた。W杯出場権はメキシコ、コスタリカと初出場となるパナマが獲得し、ホンジュラスがオーストラリアとの大陸間プレーオフにまわる。

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