杉本健勇 悔し代表初ゴール W杯代表に第一歩も不満「あと2点は取れた」
「国際親善試合、日本3-3ハイチ」(10日、日産スタジアム)
答えはシンプルだった。代表初先発のFW杉本健勇(24)=C大阪=が待望の国際Aマッチ初ゴールで、ハリルホジッチ監督の起用に応えた。
「たまたまでした。決めるか決めないかが大事。どんなゴールでもいいと思っていた」
1-0の前半17分だった。乾-浅野-杉本-倉田とパスが渡る。MF倉田秋(28)=G大阪=のシュートはGKに阻まれたが、リバウンドに反応。左足を振り抜いた。当たり損ないワンバウンドしたボールは相手DFの頭上を越えてゴールに吸い込まれた。
C大阪U-18時代に通った大阪・興国高では運動に優れた生徒を集めた「アスリートアドバンスコース」の1期生。高校1年時に担任を務めた坪内一次教頭によると、当時から運動能力は秀でていたという。スポーツテストでは「立ち幅跳び、ハンドボール投げ、50メートル走は全て学年で1番。飛ぶ、投げる、走る全てにおいて一級の力を持っていた。立ち幅跳びなんかは他の生徒は比べものにならなかった」と振り返る。
センターFWとして前線で起点となるプレーを披露。後半19分にピッチを去った。「あと2点は取れた」と不満も口にする。W杯への思いを問われて「強くなっている。でも個人的には今のままでは出るだけになってしまう」。向上心を胸に、代表の定位置獲りへ挑む。