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ハリル監督が見せた“衝突からの変化”こそ代表に必要なもの

 円陣でイレブンに話すバヒド・ハリルホジッチ監督
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 2015年3月13日。都内のホテルで行われた就任会見で、ハリルホジッチ監督はこんなことを言っていた。「第一の目標はW杯出場だ」。約2年半の時を経て、最初の目標を達成。ただ、その期間には、厳格で時に“頑固”にも見える指揮官の変化と、譲らない哲学があった。

 ハリルホジッチ監督は現役時代、指導者としてそれぞれ1度W杯を経験している。特に、指導者としては14年ブラジル大会でアルジェリアを同国史上初の16強に導いた手腕が光る。フランス国内でもリールで年間最優秀監督を受賞し、強豪・パリサンジェルマンでも指導歴がある。「仕事はやるなら100%」という強烈な信念もあり、就任直後は選手とチームを徹底管理する姿が目に付いた。

 ザッケローニ氏やアギーレ氏といった前任者との違いに、選手たちは戸惑いや困惑を見せた。今でも全員が決められた時間に集まってから、食事を取るスタイルなど変わらないものもある。ただ、日本での生活を通じて「勤勉な人にとっては、この国の仕事はやりやすい」と語るなど、徐々に日本人のメンタリティーも理解。選手側からの要望を聞き入れることも増えた。

 アジアでの戦いも日本への理解を深める一因となった。今や、チームの大半は海外でプレーする選手。日本代表活動において、切っては切れない時差との戦いについても、就任当初は「自己管理ができなければ起用しない」と厳格だったが、時間の経過と共に対応の難しさと、勝負に直結する要素の一つだと理解。時差ぼけ軽減のため耳から光を照射するイヤホン型の新機器を導入し、時には試合日の変更を申し出るなど、できることは何でもやって必死に対策し続けた。

 選手起用についても、一度は先発抜てきを決めた選手について、周囲のスタッフが再考を促すと耳を貸すなど、信じるスタッフに見せる柔軟性はある。

 確かに、今の日本代表が抜群の一体感を持っているかと言えば違う。譲らない哲学を持ち、強烈な個性を持つ指揮官とチーム内で意見がぶつかることも少なくはない。それでも、ある意味ではそれもまたプロフェッショナルな集団。ロシアW杯に向けて監督、選手、そして協会も全力でぶつかり、尊重しながらサポートをすることが、ブラジルで散った先の世界を見るには必要だと思っている。

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