サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ準々決勝は２３日に川崎市の等々力陸上競技場でホームアンドアウェー方式の第１戦が行われ、Ｊ１の川崎と浦和が激突する。２２日、川崎は川崎市内、浦和はさいたま市内で最終調整した。１１年の決勝トーナメント１回戦、Ｃ大阪－Ｇ大阪以来６年ぶり５度目の日本勢対決。浦和のＦＷ李忠成（３１）がカウンターを予告すれば、川崎のＭＦ中村憲剛（３６）は攻撃的にいくと明言し、舌戦が繰り広げられた。　堂々と宣戦布告した。「川崎に言っておいて。『カウンターを狙うから気をつけろ』ってね」。浦和の李は挑発気味に不敵な笑みを交えて、言い放った。

　２日連続の非公開練習で大胆発言だ。「ポゼッション（支配率）は川崎の方が多くなると思う。ボールを奪って的確にシュートにいければ」。アウェーでの第１戦。主導権は渡しながら、逆襲の一手を思い浮かべた。

　直近のＪリーグでは７月５日に対戦し、１－４で大敗した。李は接触プレーで足を痛めて退場。ペトロビッチ前監督はサポーターに囲まれた。今季の苦い記憶が等々力には集約されている。

　堀監督体制では４戦して３勝１分け。李は「負けていないし楽しみ。アジアで１位になって世界と戦いたい」とリベンジを期す。まずはカウンターから一閃（いっせん）。突破に王手をかける。