川崎が3連勝で暫定3位に浮上、ACL準々決勝も迫る

 「明治安田生命J1、川崎2-1札幌」(19日、等々力陸上競技場)

 2連勝中の川崎はホームで札幌と対戦して2-1で勝利。暫定ながら3位に浮上した。前半13分にMF中村憲が先制点を決めると、後半30分にFW小林が追加点。同40分にセンターバックとGKのミスが重なって失点するも、キッチリと勝ちきって今季2度目の3連勝を決めた。

 前節には首位・鹿島との直接対決を制するなど、追走態勢に入っている川崎だが、札幌戦の勝利を手放しで喜ぶ選手はいない。試合後、鬼木監督は「まずは勝てたことが一番の収穫」としながらも「内容的には自分たちのゲームだったと言えるものではなかった。決定力の部分で(得点を)決められず、自分たちで苦しい状況を作り出していった」と振り返る。この日、札幌が放ったシュートは4本だったが、対する川崎は3倍超の15本。多くのチャンスを作り出しながらも、最後の部分で精度を欠くシーンが目立った。

 それでも、勝ち点3を得た事実は大きい。中村憲は「自分たちで(自分たちを)苦しめていた」としながらも「(首位・鹿島との)ビッグマッチの次という、難しい試合でしっかり勝てたことは大きい。勝ちながら(課題を)修正できるわけですから」と語る。

 今後、23日にはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝・第1戦の浦和戦を皮切りに、タフな日程での連戦が続くが、今季から新加入のMF家長がチームにフィットしてきたのは、過密日程を戦い抜く上での好材料だ。この日も2得点に絡んだ家長は「直接絡んだわけではないですが」と前置きした上で「何かしら(得点に)かかわらないといけないと思っている。結果を出さないとまた出られなくなるという危機感はある」と話す。連係面での向上は、前節の鹿島戦からもさらに上向きで、中村憲が「もっともっと良くなってくると思う」と語れば、鬼木監督も「前線の選手たちには、もちろん走る部分などもっと求めていく部分もありますけど、おのおのが特長を出そうとしてスムーズになっている。順調に来ていると思う」と手応えを口にする。

 「何よりも、タイトルを狙えるというのが全員のモチベーションになっている」。今季から主将を務める小林が語る様に、川崎としてはここからさらにチーム力を向上させたいところだ。

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