インテル・長友は後半出場 幻のゴールも

 「イタリア1部リーグ、インテルミラノ5-2ウディネーゼ」(28日、ミラノ)

 インテルミラノの日本代表DF長友佑都は今季最終戦のウディネーゼ戦の後半45分間プレーし、幻のゴールシーンもあった。チームは5-2で完勝。インテルは勝ち点62の7位でシーズンを終えた。

 試合は前半5分、エデルのゴールでインテルが先制。同18分にはエデルのパスをMFペリシッチが左サイドからシュートし、2-0とした。同36分にはMFブロゾビッチが3点目を決めた。

 長友は前半に3分間ほど、ハーフタイムから本格的にアップを始めて、後半開始からピッチに送り出された。インテルは同9分、またもやエデルが決めて4-0と試合をほぼ決定づけた。

 同31分にウディネーゼがMFバリチのゴールで1点を返した直後の同33分だった。インテルのMFコンドグビアがエリア内の左サイドからのクロスを上げたところに、ウディネーゼのアンジェッラと長友が飛び込んだ。交錯したシーンでアンジェッラのオウンゴールか、長友の右足に当たったかが微妙だったが、スタジアムのスクリーンには「(ゴール)NAGATOMO」と映し出された。しかし、結果的にはアンジェッラのオウンゴールと記録された。

  ◇  ◇

 以下、インテル長友の一問一答

 -幻のゴールシーン(後半33分)があった。

 「ゴールじゃないです、僕のゴールじゃないです。完全に。あの触っていないんで」

 -触っていないのか。

 「たぶん、触っていないです。僕は触った感触がなかった」

 -テレビのリプレーでは一瞬、触っていたように見えた。

 「そうなんですか?僕はちょっと感覚わかんなかったですけれどね」

 -スクリーンに長友(ゴール)と出た。

 「僕自身もびっくりしました(苦笑)。(クロスを上げた)コンドグビアのゴールかなと思ったんで、コンドグビアを指さして言ったんですけど、じゃ彼のゴールでもないってことですか」

 -オウンゴールだった。

 「ああ、彼(コンドグビア)のゴールかと思ってて、(彼を)指さしてたんですけど」

 -サン・シーロで今季の最終戦。3-0からの途中出場で監督からの指示はどうだったか。

 「攻撃も守備も運動量多く、どんどん行ってくれと言われてました」

 -今季はいろんな意味で特殊な1年だった。振り返ってみてどうだったか。

 「監督が3回?3度ですか4回ですか?ちょっと僕もわかんないですけど…」

 -3回、4人ですね。

 「なかなか正直難しいシーズン、チームとしてもそうだし、個人としても長い間出れなかった時期があったし、最後の方はもう試合に出れるようになりましたけれど、でもチームがなかなか勝てず、僕のミスでナポリ戦は敗戦してしまったり、なかなか難しい時期を過ごしましたけど」

 -何が原因だったのか、なかなか勝てなかった時は。

 「いや、こればっかりはちょっと原因わかれば、すぐ修正できたんですけれど、うーん。でもサンプドリア戦(4月3日、長友は出場せず)に負けてからガタッときてしまい、もう結局、3位目指してチームとして目標でやってきたのに、あの試合で負けて上位と離された形になってしまい、チームとしてのモチベーションというか、張り詰めていたものがプツンと切れてしまったというか…」

 -あきらめてしまったのか。

 「あきらめているってわけじゃないですけれど、ただ100%、一人一人が目指していたところ、例えば90%になったり、80%になったりとか。そういったものが積み重なってね。マイナス10、20%が25人、30人となるとマイナスな力になりますよね。そこじゃないかと思います」

 -新しい監督、選手の入れ替えも多くなりそうだが、具体的に来季についてどう考えているのか。

 「まず来季もどうなるかわかんないし、僕自身も。インテルに残るかもしれないし、移籍するかもしれないし。けどまぁ、僕自身やるべきことは変わらないんで。どのチームに行っても、どこにいてもチームのために貢献する。僕を求めてくれている場所でチームに貢献するというもの。ただそれだけなんで」

 -2年前に“僕はインテルに残りたい。マンチーニ監督と”と言っていたが、その気持ちがちょっと変わってきたということか。

 「サッカー選手である以上、試合に出るということは大前提ですし、試合に勝って努力しているというか、心の底から喜びを感じるんで。ワールドカップもありますし、試合に出てないと、もちろん代表にも選ばれないし、ワールドカップにも行けないだろうし、その危機感は僕自身、常にある」

 -来季はインテルへの愛よりも試合に出る方が大事か。

 「インテル愛ということを皆さん書かれていますけれど、愛というか感謝というところですね。自分を育ててくれたクラブだし。チームメイトもそうだし、スタッフも本当に大好きな人ばかりで、そこの感謝っていう部分ですよね。だからクラブが求めるなら、もちろんそこに貢献するけれど、クラブが必要ないというなら荷物をまとめて出ていくだけです。それに全く戸惑いはないし、自分のいる場所、置かれた場所で努力をする、そのシンプルなことだけです」

 -トッティがローマで最後の試合を終えた。

 「いやもう、トッティとの思い出はまず、僕がチェゼーナで初めてセリエAの舞台に立った時に、あの(ローマ)オリンピコ(スタジアム)のところでトッティと勝負したんですね。その時の感覚というのはもう今でも忘れられなくて。感動と絶対負けないという気持ちでセリエAに臨みました。ただ何度も対戦するなかで一度、トッティとユニフォーム交換をして、彼の方からユニフォームにサインをしてくれてっていう思い出もありますし」

 -次は日本代表の試合になる。新しく招集された選手もいるが。

 「僕自身はチームのために貢献することだけ。新しい選手も来てますけれど、競争が始まるんで。それは僕自身もやっぱり厳しい気持ちで。もちろん、チームとしてはサポートするとこも大事だと思うんだけれど、競争することを忘れずやっていきたいと思います」

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