乾、日本人初のバルサ戦2発を手土産に帰国「やられた感、実力差を見せ付けられた」

 スペイン1部エイバルに所属するMF乾貴士(28)が24日、シーズンの全日程を終え、関西空港着の航空機で帰国した。乾は21日のリーグ最終節の敵地バルセロナ戦で2得点。試合は2-4で逆転負けを喫したが、日本人選手がバルセロナからゴールを挙げたのは史上初だった。

 今季バルセロナ相手に1試合2得点した選手は、乾を含めルベン・カストロ(レアル・ベティス)アンヘル・ディ・マリア(パリ・サンジェルマン)イルカイ・ギュンドアン(マンチェスターC)パウロ・ディバラ(ユベントス)の計5人しかいない。バルセロナの本拠地カンプ・ノウに限れば、乾とカストロの2人だけという快挙。それでも「点を取れたことはうれしいけど、やられた感、実力差を見せ付けられた方が大きい」と悔しさをにじませた。

 スペイン1部における日本人選手の1試合2得点は、00年2月に当時ヴァジャドリードに所属していた城彰二がヌマンシア戦で記録して以来17年ぶり。今季28試合3得点を挙げた乾はスペイン2シーズンで通算6得点となり、大久保嘉人(FC東京)がマジョルカ時代に記録した日本人最多得点記録(5得点)を更新した。

 スペインでの2季目を終え、「試合に使われない時も次のチャンスが来ると思って腐らなかったことが成長の一つ。自分の出来としては、結果以外のところで見ると、自分自身は満足している」と振り返った。

 日本人選手にとって“鬼門”となっているスペインで出場機会を確保した要因として、「一番はすごくいいチームに入れたことが大きい。サッカー人生でここまでなかったんじゃないかなというくらい楽しくやれている。雰囲気も人間関係もサッカー自体も、全部がいい環境でやらせてもらっている」と充実した表情で語った。

 ACミラン退団を表明した本田のスペイン移籍も浮上しているが、「僕が言えることなんてないですが、日本人に合ってるリーグだと思うし、ぜひいろんな選手に来てほしい」と歓迎した。

 25日にはW杯アジア最終予選イラク戦(6月13日、テヘラン)に臨む日本代表メンバーが発表される。乾が選出されれば、ハリルホジッチ監督就任直後の15年3月以来、約2年2カ月ぶりとなるが、「自分の特長を出していかないといけないと思うが、選ばれてから考えたい。今は1年間やり切った感があるので、ちょっとリラックスしたい」。日本滞在中は古巣C大阪の練習場で体を動かす予定といい、「ワイワイしたいので」と待ち切れない様子で笑った。

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