最下位・大宮、首位浦和から今季初勝利 茨田がV弾、さいたまダービー

試合後、サポーターの前でバンザイする大宮イレブン=NACK5(撮影・開出牧)
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 「明治安田生命J1、大宮1-0浦和」(30日、NACK5スタジアム)

 最下位の大宮が首位の浦和から待望の今季初勝利を挙げた。同じさいたま市内に本拠地を置くクラブ同士の「さいたまダービー」は白熱し、後半18分にMF茨田陽生が先制ゴールを突き刺し、この1点を守り抜いた。

 勝ち点19で首位の浦和との、“さいたまダービー”は後半18分、敵陣中央付近でこぼれ球を拾った大宮FW江坂が右を走るMF茨田にスルーパス。ドリブルでペナルティーエリア右に侵入した茨田は右足で豪快なゴールを決めた。これが決勝点になった。

 戦前の成績からは“番狂わせ”と言っていい結果だった。それまでは浦和は6勝1分1敗。1試合平均3得点の破壊力で首位を快走した。一方の大宮は0勝1分7敗の勝ち点1。今季のリーグ戦総得点はわずか2点だった。大宮は浦和の誇る3トップをマークする守備的布陣で攻撃を封じ、好機をうかがった。

 前半22分、大宮FW瀬川が1対1からシュートを放つも浦和GK西川が好セーブを見せた。ボール保持では大きく浦和が上回るものの、大宮もチャンスをつくる時間はあった。

 後半開始時点で浦和は司令塔の柏木を青木に交代。大宮は長谷川を大山と交代させた。試合が動いたのは後半18分。エリア手前中央でボールを保持したFW江坂が相手守備を引きつけて右サイドへパス。走り込んだ茨田がエリア内から豪快にニアサイドへ蹴り込みゴールネットを揺らした。

 殊勲の茨田は「勝利を分かちあえて最高でした。我慢が続く試合だと思っていた。みんなが我慢して1点とってそっからまた我慢して勝利につなげたかなと思います。オレンジ一色のスタジアムが、みんなが一斉に立ち上がって喜んでいる姿は最高でした」と笑顔をはじけさせた。初勝利を手にし、「さいたまダービーで勢いつけたいっていうみんなの気持ちが一つになって勝利に結びついたと思います。今日の勝利からどんどん、どんどん、勝って勝ってみんなと勝利を分かち合いたいと思います」と浮上を誓った。

 対戦成績は浦和の9勝6分け8敗となった。

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