FC東京・太田、2戦連続直接FK弾狙う

 サッカーJ1のFC東京は27日、都内の小平グラウンドでリーグ広島戦(30日・味スタ)に向けた調整を行った。前節の新潟戦(22日・デンカS)で、オランダからの復帰後初となる得点を直接FKで決めたDF太田宏介は、自身初となるリーグ2戦連続での直接FK弾を狙う。

 気合に満ちていた。広島戦に向けた練習を終えた太田は「(2戦連発を狙って)いくか。個人的に2連続はなかったけど、もう1本がすぐに決まれば、マグレではないことを証明することにもなる」と意気込みを語った。

 左足から繰り出される高精度の弾道は、太田個人の武器でもあるが、チームにとっても重要なファクター。「FC東京は基本的に守備から入るチーム。(新潟戦も)結果的に考えて(最初のチャンスだった)1本目が決まっていなければどうなったかわからなかったと思うし、セットプレーが決まると、展開的にも楽になっていくから」。相手守備を無力化させるような一撃は、試合の流れを決める。

 そんな太田のキックと“相乗効果”となりそうなのが、FW大久保嘉人の存在だという。「嘉人さんが(相手DFの)間で受けて、そこでファウルをもらえる。次もよろしくお願いしますって感じですね」。大久保自身も「(ゴール前の)間で受ければああいうことも起こる。中で攻めようとすればこそだからだと思う。まず外から攻めようとすると、そこでFKもらっても(直接狙えるような)チャンスにはならんからね。練習でも(味方からのパスが)間で受けやすくなってきているし、中から外という意識になってきている」と攻撃面での連係向上を感じている。もちろん、太田の一撃を恐れてタイトな守備ができなければ、J1通算173得点を誇る大久保に自由を与えることにもつながる。

 対戦相手の広島は、ここまでわずか1勝と出遅れているが「簡単なゲームにはならない」と表情を引き締めるのは篠田監督だ。「良くなっているし、(相手MF)柴崎の復帰が大きい。前戦での(ボールの)収まり方が違う。やっかいな時期に調子を上げてきたなと思う」と警戒感を強めている。

 大型補強による“副作用”だろうか、攻撃の連係面は未成熟ながら、首位・浦和と勝ち点差6の5位につけるFC東京。混戦の上位戦線から抜け出すためにも、広島戦は落とせない。勝利のカギを握るセットプレーで、ゴールネットを揺らせるか。

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