Jリーグ“大富豪”目指して“先行投資”移籍組がV戦線のカギ

 25年目のJリーグがいよいよ25日に開幕する。四半世紀の節目となる今季は大会方式が1ステージ制に戻るが、最も大きな変更点は資金面だ。Jリーグは昨年、英動画配信大手の「パフォーム社」と10年総額2100億円という巨額の放映権契約を締結。今季のJ1を制覇すれば、最大で22億円超の大金を獲得できる。強者と弱者の「格差」が大きくなり得るJリーグ新時代を資金面から切り取り、特集する。

 連覇を狙う鹿島、昨季年間勝ち点1位の浦和が軸か。鹿島はFWペドロジュニオール、MFレオシルバらJで実績のある実力派を補強。チームの厚みが増した。06年以来のVを目指す浦和は突破力のあるFWラファエルシルバらを加えて、さらに戦力が充実した。ACLに出場しない広島も優勝候補。新加入のFW工藤が攻撃陣の鍵を握る。ダークホースは神戸。夏場には元ドイツ代表のポドルスキ獲得がうわさされるなど、上位に食い込む可能性を秘める。

 FW大久保らを補強したFC東京は新戦力が早期にフィットすれば面白い。J復帰の清武(C大阪)に中村俊(磐田)ら実力派のプレーからも目が離せない。

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