スカパー幹部強気「Jのリーグ戦がなくなっただけ」 新チャンネル値下げし販売

 衛星放送のスカパー!が3日、「スカパー!メディアラウンドテーブル」を行い、今季の国内外を問わずサッカー中継やサッカー番組の方針について告知した。今季から、Jリーグが動画配信大手の英パフォームグループと放映権契約を結んだ影響で「Jリーグオフィシャルブロードキャスティングパートナー」の活動を終了し、Jリーグのリーグ戦を中継できなくなる。だが、スカパーJSATの小牧次郎取締役執行役専務は「Jのリーグ戦がなくなっただけです」と強気の姿勢を見せた。

 98年に「スカイパーフェクTV!」がスタートした際には、W杯の放映権を持っていないにもかかわらず500時間ぶっつづけで、サッカーやW杯を語る編成をした前例がある。そうした歴史を振り返りつつ、「サッカーは試合を見るだけのものではない。語るものだ。文化なのだ。その最高峰のW杯を盛り上げていこうという番組をつくりました」とサッカーを語ることでも番組はできると呼びかけた。

 スカパーは今季のサッカーチャンネルとして、「スカパー!サッカーセット」を立ち上げた。従来の欧州のサッカーセットと国内のサッカーセットを統合する形で月額2980円(税込)という価格設定は、従来の2つのセットを合わせた価格の月額5980円から3000円安い。この中で欧州CL、ヨーロッパリーグ、セリエA、W杯欧州予選、ルヴァン杯、天皇杯、各種ユース大会の試合を視聴できる。ただ、このセットではイングランド・プレミアリーグやブンデスリーガ、リーガ・エスパニョーラは視聴できない。

 パフォームグループによる配信サービス「DAZN」は月額1890円(税込)でJリーグ全試合中継を含む様々なスポーツを中継する。国内サッカーを網羅するため、スカパー!と両方合わせて契約するとなると、視聴者には“それなりの”負担となるが、小牧専務は勝算はあると踏んでいる。

 「どこか一つがとってそこがものすごく安ければ、それがユーザーにとって一番いいという考えはあると思います。ただ、それが、僕はビジネスとして健全ではないと思う」と独占状態が生じることに反論した上で、スカパー!も欧州CLやセリエAなどさまざまなリーグ、大会の放映権を“取り合ってきた”経緯を振り返った。その上で「スポーツビジネスの現実はもうしばらくは続くと思うし、最良の中継をし最良の番組をつくり、できるだけリーズナブルにお届けしたいという思いで値下げをしました。欧州と合わせて5980円だったのが、2980円になりました。めちゃくちゃ頑張ったと書いていただけるとありがたい」とスカパー!ならではの良さで勝負するとアピールした。

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