J2岡山、今季こそ!悲願J1昇格へ“プレーオフの壁”乗り越える

 J2ファジアーノ岡山が、昨季惜しくも逃したJ1昇格を目指して始動した。11人の新戦力が加わったチームは16日から2日間、恒例のウインターキャンプを敢行。「勝ち点70、総得点58、得失点差16」の具体的目標を掲げ、2月26日の開幕・名古屋戦に向けて準備を進める。また、昨季19位のカマタマーレ讃岐は「6位以内」を目標に始動した。

 ファジアーノがJ1昇格の夢に向かって再びチャレンジを開始した。

 岡山は昨季6位でJ1昇格プレーオフに進出したが、決勝でC大阪に敗退。シーズン後、元日本代表DF岩政大樹(34)やリオデジャネイロ五輪日本代表のMF矢島慎也(22)、エースFW押谷祐樹(27)ら主力選手が他クラブへ移籍した。

 生まれ変わったチームには、リオデジャネイロ五輪日本代表のGK櫛引政敏(23)=清水から期限付き移籍=ら11人の新戦力が加入。15日に行われた新体制発表会では、就任3年目の長沢徹監督(48)が「勝ち点70、総得点58、得失点差16」の今季目標を示した。

 翌16日からは2日間の日程で恒例のウインターキャンプを行った。過去には雪山登山や無人島でのサバイバル合宿など、毎年ユニークなキャンプでシーズンをスタートしてきた岡山。今年は国立吉備青少年自然の家(岡山県吉備中央町)に集まり、さまざまなアクティビティ(課題)に取り組むことで判断力や問題解決力を養う「ASE」(Action Socialization Experience=社会性を育成するための活動体験)に挑んだ。

 高さ4メートルの壁を6人がはしごなどを使わず乗り越える「ウォール」や「アイランズ」「クモの巣」など、森の中に設置された5つの課題はどれも解決するにはアイデアや論理的思考力が必要。参加した31選手は3班に分かれ、協力しながら課題をクリアしていった。攻撃面での期待が大きい新加入のMF石毛秀樹(22)=清水から期限付き移籍=は「みんなとの距離が縮まったし、これがサッカーにもつながると思う」と笑顔で話した。

 在籍10年目を迎えたDF竹田忠嗣(30)は「チームが同じベクトルを向いて、昨年の悔しさをいい思いに変えられるようにしたい」と力強く誓う。チームは18日から練習拠点の政田サッカー場(岡山市)で本格的にトレーニングを開始。開幕戦は2月26日、名古屋と敵地での対戦に決まった。

 「メンバーが変わってもクラブは変わらない。粘り強く最後まで諦めない、ファジアーノらしいチームをつくっていきたい」と長沢監督。じっくりと戦術を練り上げ、目標達成へ突き進む。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス