なでしこドローで自力五輪消滅 リオデジャネイロ五輪アジア最終予選

 「サッカー女子・リオデジャネイロ五輪アジア最終予選、日本1-1韓国」(2日、キンチョウスタジアム)

 第2戦が行われ、4大会連続の五輪切符獲得を目指す日本代表「なでしこジャパン」は韓国と1-1で引き分けた。後半39分、FW岩渕真奈(22)のゴールで先制したが、同42分に同点に追い付かれた。日本は2試合を終えて通算1分け1敗で勝ち点1の5位。自力での五輪切符獲得の可能性が消滅した。4日の第3戦では中国と対戦する。オーストラリアはベトナムに9-0と大勝し、2連勝で勝ち点6とした。

 勝たなければいけない一戦で1-1のドローに終わった。2試合を終えて勝利がなく、勝ち点はわずか1。早くも自力での五輪切符獲得の可能性が消滅した。試合終了を告げる長い笛が大阪の空に響くと、なでしこ戦士は天を仰いだ。

 勝負を仕掛けた。初戦から先発6人を入れ替えた。2月29日のオーストラリア戦、アジア女王が喫したまさかの完敗から中1日。布陣も4-4-2から宮間をトップ下に置く4-5-1に変更。メンバー変更なしの韓国とは対照的にフレッシュな陣容で臨んだ。

 開始早々から選手は躍動。MF横山が放ったミドルシュートが惜しくもバーに直撃するなど序盤から何度も好機をつくった。放ったシュートは韓国の4本に対し、日本は15本。しかしネットが揺れたのは互いに一度のみ。佐々木監督は「勝負にいったが、なかなか勝たせてくれなかった。フィニッシュの精度で片付けられない。手前のプレーの精度を欠いている」と嘆いた。

 さい配面でも悔いは残った。終了間際の失点。交代カードは1枚残っており、「(守備の選手を4人から)5枚にする準備をしていた。もっとはっきりさせていれば、あんな(失点の)アクシデントもなかった。僕の反省」と指揮官。手を打つ前に失った1点が重くのしかかった。

 主将の宮間は「勝たなければいけない試合だったので残念。内容ではなく、勝たなければ意味がない。(トップ下で)得点に絡むことが自分の仕事だと思っていた。絡めなかった責任を感じている」とうつむいた。

 指揮官は「まだ可能性は少しある。切り替えて準備することに尽きる」と自らに言い聞かせるように話した。昨年までチームの支柱だった澤さんは言っていた。「いつも神様は見ている」と。今、選手に求められるのは顔を上げて前へ前へと進むこと。なでしこは力強く咲き誇れるのか。もう勝つしか道はない。

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