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1トップ本田?“ザッ苦采配”バッサリ

 「キリンチャレンジ杯、日本1‐1ベネズエラ」(15日、札幌ド)

 サッカーの日本代表は1‐1でベネズエラと引き分けた。DFライン3人が出場停止になる9月のW杯最終予選・イラク戦に向けて、守備陣のテストも兼ねた試合。前半14分にMF遠藤保仁(32)=G大阪=の2年ぶりとなるゴールで先制したが、後半17分にカウンターから痛恨の失点。守備面での不安も残った。トップ下で先発したMF本田圭佑(26)=CSKAモスクワ=は選手交代に伴い、後半29分からワントップでプレーした。

 北の大地で2年前の光景が再現された。後半29分の選手交代でFW前田が退いた後、4‐2‐3‐1の先頭には本田が立っていた。10年W杯南ア大会以来2年ぶりで、ザッケローニ監督になってからは初。ワントップの位置だけにとどまらず、豊富な運動量を見せた。

 それまでのポジションは、もちろん定位置のトップ下。ただし、中央に張り付いているわけではなく、状況に応じて左右両サイドにポジションを変えた。前半14分には、敵陣右サイドでDF駒野にパス。遠藤の先制点につなげた。

 だが、自身は無得点。試合後はプレーにも、チームの結果にも納得いかなかったためか、首をひねりながら「ちょっと…」とだけ話し、取材には応じなかった。それでもテレビの質問では「先制しただけに勝ちたかった」と重い口を開いた。親善試合とはいえ真剣勝負の場。本田の胸中には、悔しさだけが残った。

 W杯最終予選を1カ月後に控えた重要な試合で、FIFAランキング52位の格下に引き分けた。「全体としての精度、厚みがない」とばっさり。1か月間で高めるべき部分を問われると「全部じゃないですか」とさえ言い切った。「個人個人が満足していたら先はない」。金狼は明らかにいら立っていた。

 実は苦しまぎれの策だった。ザッケローニ監督は「基本的に本田選手はトップ下で使う認識。チームも疲労してきた状況で、キープできる人間がほしいので、そういう起用をしました」と説明。今後を見据えた起用ではなく、その場しのぎであったことを明かした。

 合宿に合流する直前、サイドから後頭部までを刈り上げる新しいヘアスタイルにチェンジ。気分を一新して臨んだが、不完全燃焼に終わった。イラク戦まで残された時間は1カ月。限られた時間で「全部」を高め、消化不良を解消する。

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