佐々木監督勇退も…金で“花道”飾る

 サッカー女子日本代表の佐々木則夫監督(54)が、ロンドン五輪を最後に勇退する可能性が24日、浮上した。4強で終わった北京五輪から4年。日本選手団の先陣を切り、初戦でカナダと戦う指揮官は、公式会見で「北京で負けた時からロンドンでメダルを、と準備をしてきた」と思いを語った。指揮官にとっても集大成となる大舞台が始まる。チームは24日、最終調整を行った。

 ロンドンでの大いなる挑戦が、人情派の名将の花道となる可能性が出てきた。コベントリー市内での最終調整。これまでの和やかな雰囲気とは一変し、引き締まった表情のなでしこたちがいた。「この4年は、ノリさん(佐々木監督)や北京のメンバーもたくさんいて、集大成となる大会。ノリさんもこれが最後だという噂も聞いている。学んだことを全部出したい」。FW安藤は静かな口調で語った。

 佐々木監督は07年12月に代表監督に就任。08年2月の東アジア杯制覇で日本女子の初タイトルを取ると、その後も数々の歓喜をもたらした。昨年9月のロンドン五輪アジア最終予選後、12年9月末までの契約延長を結んでいたが、同予選中には「ロンドンに出られず、もう一度(16年の)五輪を目指したチームを作るというエネルギーを考えると、五輪切符を獲得できなければ、僕は退くつもり」と語っていた。

 五輪開幕を直前に控え、指揮官の口から直接言及はされていない。だが選手たちは「集大成、という言葉をよく使うので、何となく感じるものもありますよ」と話すように、ロンドンを最後に勇退する可能性はある。

 指揮官と共に、23日の公式会見に出席したMF宮間も「今回のメンバーでできる最後の機会。ここに立てない人たちの分も、全力で戦いたい。厳しい戦いを楽しみたい」と語り、MF沢も「このメンバーでやるのは最後なので」と集大成を強調した。「オールジャパンのスタートを、なでしこが切る。しっかり勝ち点3を取りたい」と佐々木監督。さまざまな思い、そして日の丸の誇りを力に変え、なでしこジャパンは金メダルに向けて出陣する。

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