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スウェーデンで行われたサッカー女子の3カ国対抗「スウェーデン招待」に出場した日本代表が22日、成田空港着の航空機で帰国した。米国に1‐4で完敗し、スウェーデンに1‐0で辛勝した遠征では、体格差がある相手に対して課題も残った。佐々木則夫監督(54)は、来月9日から行われる五輪前最後の国内合宿(場所未定)で、男子大学生を相手に、ライバル国のエースを模したプレーをリクエストするなど、強化プランを明らかにした。
なでしこジャパンが最後の強化に着手する。帰国した指揮官は、金メダル獲得へのプランを口にした。フィジカルを生かした米国に1‐4と大敗したことを受け「ロングフィード(前線への長いパス)に対する弱さを感じた部分もあったと思う。より準備をしないといけない」と、対応の強化を口にした。
昨夏の五輪予選前や、今回の遠征前も男子大学生を“スパーリングパートナー”に指名してきた。7月9日からの五輪前最後の国内合宿では、さらに密度の濃いものにする。
佐々木監督は「紅白戦の2トップに(男子に)入ってもらって、1次リーグの相手のエースの役割をしてもらう。練習前には(男子に)映像を見せて、こういう動きをしてくれっていうのもやる。悔しいから仮想米国もやる」と口元を引き締めた。さらなるレベルアップのため、国内の各クラブに対して、パススピードや守備の意識などを“なでしこ仕様”にすることを求める可能性もあるという。
7月2日に迫った18人の五輪メンバー発表へ、指揮官は視察行脚もする。23、24日には国内のカップ戦に出向く予定。さらに、五輪1次リーグ初戦のカナダ戦で必勝を期すため「(米国時間30日の)米国‐カナダ戦も視察する」と、ライバル国の生チェックも行う。
主将のMF宮間が「数段レベルアップしないと金メダルは遠い」と語るなど、危機感を募らせた今回の遠征。苦い経験を金メダルへとつなげる。
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