がん闘病中の西村修と過去確執も…緊急代役の藤波辰爾が男気エール「もう一回リングに上がってこいと祈り込めた」
「プロレス・ジャイアント馬場没25年追善大会」(31日、後楽園ホール)
ステージ4の食道がんで闘病している西村修(53)が体調不良のため欠場し、代役としてレジェンドの藤波辰爾(71)が緊急参戦した。「頑張れ!西村修!6人タッグマッチ」として越中詩郎、新崎人生と組み、井上雅央、長井満也、土方隆司with藤原喜明と対戦。藤波は張り手、コブラツイスト、ドラゴンスクリューと得意技を次々と披露し、最後はドラゴンスリーパーで井上からギブアップを奪った。
西村とは過去トラブルがあり、大会1日前に緊急参戦が発表された際には「私と西村選手との間で大きな出来事があり、関係者、私の家族にまで影響が及んだことに大きな憤りを覚え、西村選手との関係に一区切りをつけ、その件に関して私自身一切黙することとしました」とコメントするなど絶縁状態だったが、西村の病状も踏まえ、男気で代役を務めた。
大歓声をかっさらったドラゴンは試合後、「ただ若い彼がもう一回リングに上がってこられるように、そういう祈りを込めて上がった。僕と彼の間には誰も入ってこられない(複雑な)仲で。今回こういう状況(病気)があって(参戦を決めた)。まだ若いんだし、頑張ってリングに上がってこいって。それだけです」と、過去の確執はいったん脇に置いてエールを送った。