RIZIN・榊原CEO 追加検査は否定「当日の検査がすべて。今のルールでは。当日の尿検査でこの試合に関しては裁く」
RIZINの榊原信行CEOは5日、7月に行われた「超RIZIN.3」のメーンイベントのタイトルマッチで朝倉未来に勝利した平本蓮(26)に関して、ドーピング検査の結果、陰性だったことを発表した。また、今後の検査ルールの見直し、厳格化を明言した。会見には医療部の諫山和男部長ら3人のドクターが同席した。
榊原CEOは冒頭「RIZINは公明正大で正々堂々と戦ってもらう。そこに禁止薬物の存在があってはならないという考え方の中で、厳しい検査をクリアしてもらうようにしてきた。試合当日に採取した尿をWADAの基準をクリアしている機関で検査した結果で、全タイトルマッチはやってきた」と説明。その上で「朝倉未来選手、平本蓮選手、両選手とも陰性。そういう結果が返ってきました」と、平本蓮、朝倉未来とも陰性だったと発表した。
榊原CEOは追加検査については「我々のルールの中でいうとさかのぼりようがない。当日の検査がすべて。今のルールの中では。当日、厳正な形で採取した尿検査が陰性か陽性か。それですべてこの試合に関しては裁く。それ以上でも以下でもない」と、否定した。
平本については「疑いをもたれる行動すら、ドーピングに引っかかる可能性がある。平本選手が意図か意図じゃないかに関わらず、ドーピングに引っかかる薬物を入手していた時点でルールによってはアウト。現状のRIZINのルールではそこまでの規定がないので、これをドーピングに該当という裁定はできないが、ルール改定するとアウトになる側面がある。平本選手に猛省をしてほしい」と、断じた。「知ってか知らないか。ネット上でのことなんで、事実は分からない。平本選手に会って話をした。本人も誤解招く行動したことは反省もしている。普段の生活から食物でもサプリメントでも疑ってかかること。安直な行動は慎んでほしい」と語り、その上で「未来に向けての検査を受けてもらおうと思う。血液検査にも応じてもらおうと思う。陰性の確認がとれた上で、大みそかの出場の相談をしたい」とし、「彼が起点になっておきてしまった疑惑。検査結果は陰性です。試合は成立してます。ただ疑惑をおこしてしまったことに反省し、自分自身の行動を変えるきっかけにしてほしい」と呼びかけた。
また朝倉未来についても言及し、「プロモーターとしての立ち位置と逸脱する可能性があるが」と前置きした上で「朝倉未来がRIZINに出場してはや6年7年。RIZINの中で彼の活躍に一喜一憂し、彼の戦いに心震わせた。7月28日も4万8000人が見とどめたわけです。引退を懸けて戦った試合が、心ないことお、ドーピング疑惑で泥が塗られてしまったこと、汚してしまったこと。これが引退試合なのは本当に悔しいです。未来が不憫でなりません。本当に悔しい。この結果を招いたことは、最終的には僕の責任、主催者の私の責任。本当にお詫びしたいし、未来、海が中心になって、彼らとともにRIZINの熱はつくり出したと思ってます。4万8000人の熱をつくるのに、日本の格闘技は15年かかったんです。この試合が引退で終わっていくことに、本当に申し訳ないなと思ってます」と、声を震わせて謝罪した。