中谷潤人が合宿入り 「3人斬り」スパーリングを公開「ずっとフルテンポ、休むヒマもらえない」

 ジムの若手3選手とスパーリングを行った中谷潤人(右から2人目)
 ミット打ちを行う中谷潤人(右)
 ミット打ちを行う中谷潤人
3枚

 ボクシングのWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(26)=M・T=が13日、神奈川県内で合宿入りし、初めてとなる“3人斬り”スパーリングを公開した。

 この日から16日まで神奈川県内で走り込み合宿を行う予定だったが、あいにくの雨で走り込みは14日からとなり、急きょ所属ジムでの「合宿用ジムワーク」に変更。1ラウンド中、相手が30秒ごとに変わるスパーリングを初めて行った。

 中谷は「休むヒマももらえないんで、その分辛い。3分で1人の相手だったら休む時間もコントロールしますけど、30秒ずつ。しんどいなと」と、過酷な内容に苦笑。

 「(相手が常に)全力で、それに対応しないとダメなんで。自分の反応速度も上げないといけないし。ずっとフルテンポでやるというところではいい刺激になったし、心拍数的にもすごく上がったんで良かったなと思います。3分やるラウンドじゃなくて、30秒でバッって来る相手に対応できる自分を作るのにすごく適してる練習だなと感じたので」と練習の効果を説明した。

 「切り替えの部分でテンポを上げたりする時に自分が動ける感覚が今日つかめたので、すごくいい経験になった」と手応え十分だったようで、今後も「やりたいなと。取りあえずしんどかったんで。3人斬りみたいな」と、継続採用する考えを示した。

 バンタム級では中谷、WBAの井上拓真(大橋)に加えて今月4日に西田凌佑(井岡)がIBF、6日には武居由樹がWBOの王座を奪取し、主要4団体の世界王座を日本人選手が独占する事態になっている。

 中谷は「日本のファンの人はすごく盛り上がると思いますし、選手自体も刺激的なそろい方というか、なかなかない状況だと思う。全員日本人になったのはプラスにとらえていきたい」と、この状況を歓迎。自身の今後については「4つ取るのが一番いい形だと思いますけど」と統一戦を視野に入れつつも「状況にもよりますけど、バンタムで統一というのではなくて、上の階級でも戦っていけるというところで、期待してもらえるところをこれからしていきたい」と、階級変更も選択肢としていた。

 また、6日の東京ドームを生観戦して「そういった所にも立てるように頑張りたい」とした。

 次戦は夏頃を予定しており、「しっかり丁寧に作っていくところは、今までと変わらず抜かりなくやっていきたい」ときっぱり。14日からの走り込みに向けて「次戦に向けて、しっかりスイッチを入れる。土台作りをしっかりしていく。より無駄のないボクシングをしていかないとならないので、安定感だったり、芯となる部分、軸となる部分を、たくさん体を動かして作っていきたい」と意気込んでいた。

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