文字サイズ

ボクシング元世界王者の木村翔 2年3カ月ぶりの試合ドローで引退示唆「ハングリーさ失った」

 引退を示唆した木村翔(右)を励ます花形ジムの花形進会長=後楽園ホール
 3年8カ月ぶりの国内リングで堀川(左)を攻める木村
2枚

 「ボクシング・8回戦」(9日、後楽園ホール)

 元WBO世界フライ級王者でOPBF東洋太平洋同級10位の木村翔(33)=花形=が堀川龍(22)=三迫=と0-1の判定で引き分け、約2年3カ月ぶり、日本では3年8カ月ぶりの試合を白星で飾れなかった。

 木村は初回から、ノーランカーながらインターハイ優勝などアマチュアで高い実績を残している堀川の素早い左ジャブ、カウンターの左フックなどを浴びる場面が目立つなど苦戦。だが、持ち前のタフネスを生かして5回からは力強く前進し、ボディー攻撃、ワンツーなどを中心に攻勢に出た。6回にはコーナーで連打を浴びせるなどあと一歩の所まで追い詰めたものの、仕留めきれず。逆に疲れが目立った終盤には逆襲にさらされた。その後も木村はペースを取り戻せず、一進一退の攻防のまま試合終了で痛み分けとなった。

 木村は18年9月に名古屋で田中恒成(畑中)に同王座を奪われてからは波瀾万丈の時を過ごした。中国で知名度が高く、田中戦後は中国で再起戦に勝利し、19年5月に同じく中国でWBA世界ライトフライ級王者カルロス・カニサレス(ベネズエラ)に挑戦するも判定負け。その後、所属していた青木ジムが休会となったため花形ジムへ移籍し、再起戦となった20年2月のフィリピンでの前戦で勝利。21年12月には中国で人気キックボクサーとエキシビションマッチを行い、投げで頭から落とされるなどの悪質な反則を受ける騒動にも見舞われた。

 試合後は「判定どうこうより、いいボクシングができなかった。いい練習もしてきたし、いいコンディションで迎えられたので文句はない。やりずらかった。2~30点」と悔しげに振り返った木村。たたき上げの雑草は世界返り咲きを目標とし、WBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔への挑戦を熱望するが、「もうボクシングはやりたくない。ずっと追いかけてきたボクの中でのスターの井岡君、まだそこじゃない。ここで引き分けたら無理でしょう。今はまだ言わないけど、気持ちの中では固まっている。ハングリーさを失っている。そこがない限りボクシングをやってもしょうがない。ボクがどう燃えるかですね」と引退を示唆した。

 だが、所属ジムの花形進会長は「寝たら忘れるでしょう、今日言ったこと。ボクサーはそういうのが多いから」と破顔一笑。「またやったらチャンスは来るから。最後はメキシコでも行ってみようか。オレが行きたいから」とジョークで励ました。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

主要ニュース

ランキング(ファイト)

写真

話題の写真ランキング

リアルタイムランキング

注目トピックス