久保VSシバターでRIZIN見解 罰則の考えなし 八百長は「1試合もない」

 RIZINの榊原信行CEOが11日、RIZINの公式ユーチューブチャンネル上で、昨年大みそかの「RIZIN.33」で対戦したシバターと久保優太の試合が、事前に打ち合わせがあったとして、両者の暴露合戦に発展したり、格闘技関係者の中で物議を醸したりしている中で、RIZINとしての見解を述べた。

 RIZINとして、両者のヒアリングや、弁護士との相談、事象の検証を踏まえた上で、今回の見解動画を発表しているとした榊原氏。結論をまとめると、八百長が疑われていることについては「八百長なんていうのは1試合もないです。人生かけて、命かけて約束してもいい。100%全部、リアルファイトである」と明言。両者への罰則については「誰かに罰を与えるという話しではなくて」と、現時点でその考えはないとし、「今後こういうことが起きないように、社員の中で選手管理を徹底していく」と、今後の改善点の“きっかけ”となる案件として考えるとした。

 改善点についてまとめると、(1)従来、明文化されていなかった対戦相手や、対戦陣営との試合前のコミュニケーションを取ることを禁止する、(2)守秘義務との観点から、プロモーターとのやり取りなどの内容を動画やSNSでアップすることを禁止する、といった対策を取るとした。

 シバターについては、格闘家であると同時に“炎上系ユーチューバー”であるという点を「もっとそこを理解しておくべきだった」と反省。シバターが自身の体調などを理由に陽動作戦をしかけていることは榊原氏も把握していたが、試合前日にも「シバターは久保にまた何かささやいているらしい」(榊原氏)と、それは試合直前まで続いていたと明かした。

 また、久保自身が明かしている通り、アスペルガー症候群であることを踏まえて、「まんまとシバターの陽動作戦に、術中にはまって当日のリングに上がってしまった」との見方を示した。

 シバターのやり口を「品性下劣」とモラル面では断罪したが、「相手の弱いところをつく、契約ギリギリのところをつく」ことは、プロ格闘技の世界では行われてきていることと表現した。

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