K-1・Sウェルター級 強烈ミドル!和島大海が新王者 3度目の正直で木村倒す

 木村“フィリップ”ミノルを破り新王者に輝いた和島大海=エディオンアリーナ大阪(撮影・吉澤敬太)
 2回、木村“フィリップ”ミノル(右)に蹴りを浴びせる和島大海=エディオンアリーナ大阪(撮影・吉澤敬太)
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 「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN」(4日、エディオンアリーナ大阪)

 メインで行われたスーパーウェルター級タイトルマッチは王者・木村“フィリップ”ミノル(28)=PURGE TOKYO=に和島大海(26)=月心会チーム侍=が挑戦。3回2分50秒、劇的なKOで和島が新王者に輝いた。

 和島はリング上のインタビューで「きょうは応援ありがとうございました。木村選手。本当に偉大なチャンピオンと試合ができてベルトも巻けてよかったです。70キロの歴代のチャンピオンはすごく強豪。その3人に負けないように僕も絶対偉大なチャンピオンになってみせます」とあいさつ。最後は「月心会サイコー!」と雄たけびを挙げて締めた。

 10連勝中の木村はこの一戦をK-1ラストマッチと位置づけて臨んだ。両者は2019年3月、2020年3月と2度対戦し、王者が2度ともKO勝ちを収めていた。

 1回はミドルキック、前蹴りを中心に組み立てる和島に対し、慎重に対応する王者は重いパンチを合わせる展開。2回、和島は開始早々に左のローキックで一瞬ぐらつかせた。2分過ぎには膝蹴りを決めて木村の顔をゆがませた。木村は一発を狙う大振りのフックを出したが、クリーンヒットしなかった。

 最終3回。前に出る和島に対し、木村がクリンチで逃れるシーンを繰り返した。だが中盤に木村の右ストレートが和島にヒット。今度は和島がぐらついた。

 どちらが勝つか分からない展開。残り1分を過ぎて、和島の強烈な左ミドルキックが脇腹に突き刺さる。木村は和島にもたれかかるように前のめりに崩れてダウン。そのまま立てずにKOで勝負は決した。

 コーナーにもたれる旧王者のもとへ、新王者は歩み寄り、ひざまづいて頭を下げた。固い握手を交わして、王者交代のシーンを印象付けた。

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