ボクシングの元女子世界王者・野上奈々さんが会長務めるディアマンテジムが初興行

 ディアマンテボクシングジムが21日に大阪府の堺市産業振興センターでディアマンテプロモーションとして初興行を開催した。同ジムは2018年12月にプロ加盟し、元WBO女子世界フライ級、元WBC女子世界フライ級暫定王者の野上奈々さん(リングネーム好川菜々)が会長を務める。

 試合では現役関西大生の二階堂迅(じん、20)が森本竜馬(3150)と対戦。3-0の判定勝ちで興行の初陣を飾った。デビュー戦の二階堂は「初興行のトップバッターに選ばれた時から絶対にやってやると思っていた。プロのリングは最高に気持ちよかった」と語った。

 桃山学院大ボクシング部出身の安村綺麗(きれい、22)は21年度西部地区フェザー級新人王の斎藤愼哉(本田フィットネス)と対戦。デビュー戦の安村が2度のダウンを奪い1回KOで制し「まだまだレベルが低いので、もっとレベルを上げて来年は新人王を目指す。お父さんの嬉しそうな顔を見れて良かった」と喜びを口にした。

 10月3日にプロテストに合格したばかりの福濱統我(とうが、20)は1回47秒TKOでプロデビューを飾り「最初めちゃめちゃ緊張していたが、リングに入った瞬間に全て吹っ切れた。倒した右ストレートは狙っていたパンチ。試合で出せて最高」と語った。

 日本女子ミニマム級10位の吉川梨優那(りゆな、20)は下野有香(YuKO)と対戦した。吉川は2回にダウンを奪うなど3-0の判定で完勝。パティシエの専門学校に通う吉川は来年3月に卒業を控え、練習時間が普段の半分程度しか取れなかったという。「角度を変えながら打つフックとアッパーを練習したので、それをカウンターで出せて良かったが、ダウンを取ってチャンスがあったのに倒しきれなかった。次はKOで勝ちたい。まずは日本チャンピオンを目指して頑張りたい」と抱負を述べた。

 再起戦となる中逵友太(25)は荒木広大(北海道畠山ジム)と対戦。1回残り10秒を切ったところで左フックを被弾しダウン。2回も左フックで2度目のダウンを喫したところでタオルが投入されてTKO負けとなった。

 興行を終えた野上会長は「真正ジム山下会長のお力添えで、主人(野上真司)がプロモートするディアマンテプロモーション主催の初興行が滞りなく開催されたことに万感の思いです。選手はみんな自分たちの力を出し切りしっかりバトンをつないでくれた。ラストの中逵が敗れて全勝とはいかなかったが、興行としてはとても良いものが作れた。中逵にはジムの長男として苦境を乗り越えて一回りたくましく成長して、ジムを引っ張っていってもらいたい。これからも皆さんに喜んでもらえ、選手たちにも『この興行に出たい』と言ってもらえる興行を作っていきたい」と決意を新たにした。

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