新日本G1・タイチ 痛みに耐えて棚橋から“金星”締め「横綱に登ってやる」

棚橋弘至(左)を攻めるタイチ
棚橋弘至(上)を攻めるタイチ=日本武道館
2枚

 「プロレス・新日本」(20日、日本武道館)

 20選手がAとBの2ブロックに別れて争うシングルリーグ戦「G1クライマックス」Bブロック最後の公式戦5試合が行われ、タイチが棚橋弘至に勝利し(タイチ式外道クラッチ、14分58秒)、3勝6敗で終えた。棚橋は4勝5敗。

 今シリーズ中に左わき腹を痛めたタイチは早期決着を狙おうといきなりデンジャラスバックドロップ、アックスボンバーなどの得意技で猛攻を仕掛けるが、棚橋に非情の左わき腹集中攻撃で劣勢に立たされた。

 タイチは蹴り技で抵抗するが、痛みもあって攻撃は寸断し、終盤には棚橋のツイストアンドシャウト、スリングブレードからのハイフライフローを左わき腹に着弾されてもん絶。そして、追撃のハイフライフローでトドメを差されるかに見えたが寸前でかわして自爆させ、電光石火のタイチ式外道クラッチで丸め込んで逆転した。

 好角家でも知られるタイチは千秋楽で“横綱”棚橋から金星を挙げたが、大きく負け越したことで「ああ、苦しい。なんだ、笑いたくて集まったのか、この野郎。堂々の3勝6敗だ。笑いたくて来たのか、この野郎。正々堂々の序二段陥落だ。陥落だよ、これで。忘れてたよ」と不満顔。

 大関から序二段に落ちながら横綱に昇進した照ノ富士に触れ、「照ノ富士だってその前に序二段にまで落ちてんだよ。けがと病気に悩まされてよ。時にはけがに悩まされて序二段に陥落するのもいいな。忘れてたよ。照ノ富士だってそうやって上がってきたんだよ。引退まで考えて。だけど今横綱になっている。序二段からでも遅くねえってことだよな。やってやる。忘れてたよ。時には休む勇気も必要かもしんねえな。今後の溜めのためには。溜めに溜めて、新横綱に登ってやる」と巻き返しを誓った。

 一方の棚橋「はあ、負け越し。負け越しです。悔しいなあ。調子が、コンディションがよかった分、この負け越しは堪えるし、何より期待に応えられなかったっていうのもあるし、このUSヘビー(級王座ベルト)を巻いてる選手が負け越し。ちょっと考え方を自分のあり方をしっかりと見つめ直さないと。やっぱり情熱だろうね。プロレスに対する情熱。俺に足りなくてタイチにあったもの、情熱なんじゃないかな?(立ち上がって)言われたくないと思うけど」と反省した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス