ゼウス 大阪プロレス再生だ 全日本“卒業” 古巣を「日本一の団体」へ立て直し

 全日本プロレスは18日、都内の事務所で会見を開き、所属選手のゼウス(39)が今年限りで退団すると発表した。全日本、ゼウスとも円満な退団であることを強調。ゼウスは再建の意欲を持ち続けていた古巣の大阪プロレスの全株式を取得しており、オーナー社長兼選手として来年1月から経営、運営を行っていく。両団体は友好関係を持ち、相互に選手が参戦する。

 思いを貫いての“卒業”だ。ゼウスは06年にスペル・デルフィンが創立した大阪プロレスでデビューし、14年に同団体の全選手がフリー契約となったことで、15年に全日本入り。今夏には07年から大阪プロレスの経営を引き継いでいた食パン専門店「乃が美」の阪上誠司会長から友好的に全株式を譲渡され、社長に就任していた。

 全日本プロレスで奮闘しながらも「ずっと大阪プロレスへの愛、大阪プロレスの再生への思いがありました」というゼウス。今年5月に全日本首脳陣に大阪プロレスの経営を相談し、快く承諾されたという。全日本の十枝利樹取締役は「円満に卒業。全日本プロレスも全力でゼウス社長、大阪プロレスを支援してお互いにプロレス界を盛り上げていきたい」と協力を惜しまない姿勢を示した。

 ゼウスは「本当に感謝しかありません」と全日本への恩義を強調。「受け入れてくださるなら」と選手の相互参戦を希望すると、全日本の福田剛紀社長は「よろしくお願いします」と快諾した。

 今後は現在は一人もいない所属選手との契約を進め、ゼウス体制の旗揚げは来春を予定。「必ずオンリーワン、日本一の団体を作り上げます。家族が仲良く楽しめるエンターテインメントを大阪で提供したい」と誓った。

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