ノア・武藤&桜庭、Wインパクト大失敗で清宮&拳王に敗北も「ベルト狙えるぞ」

桜庭和志(左)と武藤敬司(左から2人目)は拳王と清宮海斗組に敗れガックリと肩を落とす=エディオンアリーナ大阪(撮影・山口登)
清宮海斗(左)にシャイニングウィザードを決める武藤敬司=エディオンアリーナ大阪(撮影・山口登)
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 「プロレス・ノア」(10日、エディオンアリーナ大阪)

 エムズアライアンスの武藤敬司、杉浦軍の桜庭和志組がノア本隊の清宮海斗、金剛の拳王組との越境タッグ対決で敗れたものの、タッグ継続と王座獲りへ意欲を示した(○清宮-●桜庭、後方回転エビ固め、20分54秒)。

 武藤と桜庭はともにタッチを拒否する態度を見せるなどギクシャクしながらも、経験と技術に裏打ちされた老かいな攻めで優位に試合を展開。相手組も清宮が武藤のお株を奪うようなフラッシングエルボーを見せれば、拳王も桜庭と長時間のキック合戦を繰り広げるなどして応戦した。

 それでも終盤、武藤は拳王と清宮に閃光魔術を連発してチャンスをつかみ、8日の記者会見で桜庭に「やろうよ」と呼びかけていたダブルインパクト(ロードウォリアーズが得意とした、1人が相肩車で抱え上げた相手に、もう1人がトップロープからダイビングラリアットを放つ合体技)を実行した。だが、武藤がトップロープに登ったものの、清宮を肩車した桜庭は勝手が分からず右往左往。そのスキに拳王が武藤を場外へ蹴り落とし、清宮が桜庭を丸め込んで3カウントを奪った。

 自滅した武藤と桜庭は試合後に苦笑。桜庭は「ダブルインパクトやるって言ったのは武藤さんじゃないですか。ボクはダブルインパクトが分からなくて、(映像を)見たらウォリアーズのやつがあって。ボクは飛ぶ方と思っていたんで…」と訴えると、武藤は「オレ、ヒザが痛いから抱え上げられないじゃん」と、両ヒザに人工関節が入っていることを理由に弁解した。

 その後も、桜庭が「急に背負えって言うから」と言えば、武藤は「しょうがないじゃん。オレ、そのぐらい察しているかと思ったよ」と反論するなど、コミュニケーション不足を露呈するやり取りを展開。だが、武藤は「勝てた試合なのにね。やっぱり一夜漬けでやってたら不可能だったな。アイツらだって何か失敗してたよ。プロレスはやっぱり奥が深い。難しいよ」と力説し、「ただ一つ言えるのは、もう少しお互いのコミュニケーションが取れたらベルト狙えるぞ」と王座獲りへの意欲を示した。

 「いや、ボクは」と桜庭は困惑したが、武藤は「次、ベルト狙おう。もう少しコミュニケーションを取らなきゃダメだよ」と言い聞かせた。

 一方、かつてはタッグを組みながらたもとを分かち、今では反目し合う関係ながら一夜限りの合体で勝利を収めた清宮と拳王は、緊張感を漂わせながらも、雪解けの兆しも感じさせた。拳王は「ヤツらを倒したぞ。おい、オレと清宮…」と話して清宮とにらみ合うと、その後は何も言わずに立ち去った。

 しかし、清宮は充実感あふれる表情。武藤超えを目指しながらも過去2敗1分と壁にはね返されてきたが、この日の勝利に「すごい刺激もらいましたよ。オレも1人の男を追いかけている状態で、隣にあんな刺激的な人がいたら。今日のリングは純粋にプロレスだけにのめり込んでやれたね」と手応えを感じ、「オレと武藤敬司は終わらないから。3度目の正直、うや、4度目の正直だよ」と、再度の武藤戦へ意欲を示した。

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