RIZIN“V本命”井上直樹が“豪腕”金太郎に辛勝 鼻血も決定打許さず
「RIZIN.30」(19日、さいたまスーパーアリーナ)
RIZINジャパンGPバンタム級トーナメント2回戦が行われ、優勝候補最右翼の呼び声高い井上直樹(24)=セラ・ロンゴ・ファイトチーム=が金太郎(28)=PANCRASE大阪稲垣組=を3-0の判定で破り、準決勝へ進出した。
世界最高峰の団体UFCと日本人最年少19歳で契約し、RIZIN参戦後は4連勝と快進撃を続ける井上と、いわゆる「不良」の若者の更正を目標とする格闘技イベント「ジ・アウトサイダー」出身で、豪腕を振り回す“マサカリ殺法”の金太郎の注目の対決。1回、身長とリーチで勝る井上は素早い出入りから左ジャブ、前蹴りなどを繰り出して自分の距離を保ち、金太郎を豪腕の射程圏に入らせず。終盤には左のカーフキック、ヒザへの関節蹴りなどジワジワ攻めた。
2回、金太郎はプレッシャーを強めるも、井上は懐に入らせず、何度か金太郎が豪腕を繰り出したものの、クリーンヒットは許さず、またも右足へのカーフキックを連発して優位に試合を進めた。
3回、勝負に出た金太郎はさらにプレッシャーを強め、ついに豪腕の連打を発射。多くはかわされたもののにヒットする回数は増えていき、井上は鼻から出血した。終盤には金太郎がさらに手数を増やし、何度も豪腕をヒットさせたが、井上は決定打を許さず、1回、2回の優勢がものをいい、判定で激闘を制した。