那須川「悲しいけど」RIZINは年末が最後 ボクシング転向「挑戦しない方が怖い」

笑顔の那須川天心=東京ドーム=東京ドーム
ポーズをとる須川天心=東京ドーム
所英男(左)にパンチを見舞う那須川天心=東京ドーム
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 「RIZIN.28」(13日、東京ドーム)

 キックボクシングRISE世界フェザー級王者の那須川天心(22)=TARGET/Cygames=がボクシングに準じたルールで1人1回3分ずつ3人と対戦するスペシャルマッチで3人と3回を戦いきり、決着はつかなかった。

 那須川が「誰もやったことのないチャレンジ」という、対戦相手が見つからないために企画された1ラウンドごとにエンジン全開の3人を相手にする前代未聞の一戦。1人目は那須川と同じRISEを主戦場としている大崎孔稀(21)=OISHI GYM=を迎え撃った。体格差のない相手とともにスピードあふれるパンチを繰り出し合い、那須川が左のストレートとアッパー、ボディーなどを打ち分ければ、大崎もパンチをもらいながらも右ストレートを突き刺すなど反撃。だが1回は決着がつかなかった。

 2人目はK-1などで活躍したHIROYA(29)=TRY HARD GYM。体重61・85キロの那須川に対しHIROYAは74・30キロと体格的には大きく不利だった。体格差を生かして一発を狙い、ガードを固めてプレッシャーをかけたHIROYAに那須川はスピーディーな手数を繰り出して迎撃。HIROYAの重い左フックが頭部をかすめる場面もあったが、那須川は終盤に左ボディーでダウンを奪った。しかし2回も決着はつかず。

 そして、当日発表のXとされた3人目は総合格闘技の“逆境ファイター”所英男(43)=リバーサルジム武蔵小杉 所プラス。体重は62・9キロ。突進しながらの大振りのパンチ、バックブローなど所の変則的な攻撃を冷静に見切って次々とパンチを突き刺し、終盤には左ストレートでぐらつかせると連打でダウン寸前まで追い込んだがクリンチで逃げられ、ここでも決着はつかなかった。

 来年3月のRISEでの試合を最後にボクシングへ転向することを表明している那須川はマイクを持つと観衆に頭を下げてから「1対3マッチ、なかなか賛否あって、僕もやるのかやらないのか、すごいドキドキしましたし、こういった試合をやってもいいのかなと思ったんですけど、でも、こうやってテレビで格闘技が放送されるということで、こういう試合に挑むということに決めました」と熱弁し、相手3人に感謝。「悲しいんですけど。次の年末、キックボクシングで、RIZINで最後の試合となります」と明かした。

 続けて、「僕はボクシングに挑戦するんですけども、今、キックボクシングで無敗で、こういった立場でボクシングに挑戦するのはすごい怖いのかと言われるんですけども。僕は挑戦しない方が怖いと思いますし、ちょっとした失敗なんて、失敗じゃないし。今、何かをやろうと思っている人、心の中にとめとくんじゃなくて、行動に移して、しっかり口に出して突っ走っていけば、おのずとみんなが付いてきてくれると思うので、そういう信念を持ってみなさん、チャレンジしてほしいです。僕は本気で、ボクシングで世界チャンピオンをとろうと思っています。みなさん、那須川天心というものに、夢を託してください。僕は絶対にやり遂げます」とファンに誓った。

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