37歳・高山勝成“早すぎる”TKO負け 抗議の高速シャドー披露に観衆から拍手

 「ボクシング・WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ」(8日、アーリントン)

 WBO世界ライトフライ級11位の高山勝成(37)=寝屋川石田=は9回2分44秒TKOで王者エルウィン・ソト(24)=メキシコ=に敗れ、2階級制覇はならなかった。試合は世界スーパーミドル級3団体王座統一戦のセミファイナルで行われ、米国ボクシング史上、屋内会場最多観客数となる7万3126人が詰めかけた。

 唐突なレフェリーストップに納得できなかった。TKOを宣告された高山はリングで高速シャドーを披露した。「スタミナも十分残し、ダメージも少ない中、思わぬところでレフェリーストップとなり、驚きました。ソト選手のパンチは、芯を外していました。そのことを示すために行った試合終了後の私のシャドーボクシングに対する観客の大声援に感謝します」。まだ闘えたと強調した。

 東京五輪出場の夢かなわず2020年プロに復帰した。2階級制覇のチャンスを得たが、打診は試合3週間前。準備期間は足りず、初回から被弾が目立った。

 過去には日本未公認時代のIBF、WBO王座に挑むため海外を転戦。アマ転向時には1年半も申請が認められなかった。それでも道を切り開いてきた不屈の男は18年ぶりのKO負けにも闘志を失わない。「試合結果としては残念ですが、次戦につなげます」。早くも再起を宣言した。

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