ケイオス組6人王座V4!“棒問題”決着に後藤「そんなことどうでもいい」

 「プロレス・新日本」(20日、後楽園ホール)

 NEVER無差別級6人タッグ選手権試合が行われ、王者のケイオス3人組、YOSHI-HASHI、後藤洋央紀、石井智宏が挑戦者の石森太二、高橋裕二郎、KENTA組を破って同王座史上最多に並ぶ4度目の防衛に成功した。

 後藤が長時間捕まるなど王者組の苦しい戦いが続き、KENTAが我が物としているYOSHI-HASHIの持ち道具の棒を用いた攻撃を始めると、戦いは激化。YOSHI-HASHIが棒を奪い返して相手3人を次々と殴打し、最後は石森と一騎打ち状態になった後藤がGTRで3カウントを奪った。

 試合後、KENTAが場外に置き去りになっていた棒を奪ったが、ダメージのあまりエプロンサイドにもたれかかったところ、リング上からYOSHI-HASHIがまたも奪回。YOSHI-HASHIはKENTAに見せつけるように棒へ口づけをした。

 勝負を決めた後藤はマイクを握ると、「YOSHI-HASHIの棒が返ってきました。おめでとう、YOSHI-HASHI。そして、無事に防衛しました。ありがとうございます」とあいさつ。

 「コロナ、コロナでこんな時代になってしまいましたが、また超満員の後楽園ホールを見るまでは、オレたちは負けません。また、大歓声をもう一度聞くまではプロレスは負けません。以前の日常を取り戻すまで、生きて、生きて、生き抜こうぜ」と熱く訴えると、観衆から大きな拍手が送られた。

 試合後、インタビュースペースでKENTAが「あれ見た?(棒と)ブス(YOSHI-HASHI)がキスしてんの。マジ気持ち悪い。我に返ったよ。完全に目が覚めた」などと、これまで棒に愛情を注いできた態度を一変させると、そこにYOSHI-HASHIが登場。YOSHI-HASHIが「取り返したぞ。ベルトも棒も取り返したからな、この野郎」と勝ち誇ると、KENTAは「冷めたわ。そんなんどうでもいいわ。テメエとこれのキス見て寒気がしたよ。吐きそうだから」と罵倒した。

 YOSHI-HASHIが「お前にとっちゃただの棒かもしれないけど…」と食い下がると、KENTAも「誰にとってもただの棒だよ」と言い返して押し問答に発展。これを見かねた石井がKENTAを控室に連行した。

 後藤が「棒がどうのこうの、そんなことはどうでもいいんだ。勝ったのはオレたちという事実。そこが大事なんだよ」と、約1カ月続いた“棒の領有権問題”を一刀両断。最後は「こんな時代だよ。今日のお客さんがね、明日への活力になってくれる、そんな試合だったと、一人でも思ってくれれば。オレは幸いだよ」と締めた。

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