新日本・オスプレイが飯伏破り世界ヘビー奪取!挑戦者にオカダ指名も鷹木が割り込み

 「プロレス・新日本」(4日、両国国技館)

 IWGPヘビー級王座と同インターコンチネンタル王座を統一して新設された同世界ヘビー級王座の初タイトルマッチが行われ、ニュージャパンカップ(NJC)を制覇して挑戦権を獲得したウィル・オスプレイが初代王者の飯伏幸太を破って新王者となった。

 恋人のビー・プレストリーをオスカッターでKOし、非情になる覚悟を示していたオスプレイ。この日はその覚悟を示すように、飯伏の股間をトップロープにぶつけ、バックドロップで場外フェンスに腰を打ち付けるなどのダーティー殺法を繰り出して攻め込む。

 その後は飯伏と激しい打撃戦を繰り広げるが、NJCで痛めた鼻を蹴られ、シットダウン式ラストライドを見舞われるも、なんとかカウント2で返す。その後の打撃戦で打ち勝つと、コーナー最上段の攻防から飯伏をトップロープに宙づり状態にし、シューティングスタープレスを放つ捨て身の攻撃も見せた。

 そして、反撃に出た飯伏にコーナー最上段からのリバースフランケンシュタイナーで投げられるも、両足で着地する驚異的な運動能力を発揮。さらには、ボマイェをカウンターのスパニッシュフライで切り返して観衆を驚かせた。

 続けてオスカッターを見舞い、必殺のストームブレイカーを繰り出そうとするも、カミゴェで切り返され、追撃のカミゴェも浴びるが、これをカウント2で返すタフネスぶりを見せる。そして3連発目のカミゴェを丸め込んで形勢逆転すると、豪快なジャンピングニーバットなどの打撃で追い込み、最後はストームブレイカーで30分超の激闘にピリオドを打った。

 試合後は率いるユニット“ユナイテッド・エンパイア”の盟友グレート‐O‐カーン、ジェフ・コブ、そしてこの日に加わった新戦力のトーア・ヘナーレ改めアーロン・ヘナーレと勝ち誇った。さらに、コブがダウン状態の飯伏をツアー・オブ・ジ・アイランドで投げ捨ててKOしてしまった。

 オカダ・カズチカに才能を評価されて5年前の両国大会で新日本デビューしたオスプレイ。ジュニアヘビー級のトップ戦線で活躍するも、新日本の頂点に立つために“兄貴分”のオカダを邪魔者と見なして反旗を翻し、ついに頂点のベルトを獲得。マイクを握ると、「お前が日本でスターになれるわけがないと言われ続けてきたが、(ベスト・オブ・ザ)スーパー・ジュニアを2回も制し、3回もIWGPジュニアのベルトを巻いた。お前らは直前までこう思っていたはずだ。イギリス人のお前がIWGP世界ヘビー級王者になれるわけがないと。だが、今ここに立っているのは誰だ。オレはよい人間ではないし、間違いも犯してきた。しかし、ここで謝る気持ちはない。ユナイテッド・エンパイアはこれからも思うがまま、すきなようにさせてもらうぞ」と熱弁した。

 続けて、「借りを返させてもらおう」と、1月4日の東京ドーム大会で自身を破ったオカダ・カズチカを初防衛戦の挑戦者に指名しようと呼び出した。そしてオカダが姿を現すと、なんと背後から鷹木信悟が登場。オカダのマイクを奪うと、「東京ドームでオカダに負けたリベンジか。そんなもん誰も覚えてねえんだ」などと一喝し、自信がNJCでオカダを破ったを理由にして挑戦者に名乗り出た。

 さらに、王座奪取のあかつきにはオカダを挑戦者にすることを約束し、「これで誰も文句はねえよな」と主張。続いてオカダがマイクを持ったが、無言でオスプレイに手渡して判断をゆだねると、オスプレイは「まず信悟だ。その次にお前(オカダ)とやってやる」と、鷹木の挑戦を受け入れた。

 インタビューでのオスプレイは飯伏に対して、「オレたちの踏み台になってくれたことに礼を言わせてくれ」と、飯伏を皮肉で挑発。「まだオレたちのことを笑っているヤツがいるのか。お前らがそうすればそうするほどオレたちは輝くんだ。これはまだほんのスタート。これからもっと宝をいただくぞ」と、ユナイテッド・エンパイアのメンバーらと怪気炎を上げた。

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