元世界王者・山中竜也氏の妹・菫がデビュー2連勝 竜也氏「自分の試合より緊張」
「ボクシング・女子4回戦」(4日、堺市産業振興センター)
元WBOミニマム級王者・山中竜也氏(25)の妹である山中菫(19)=真正=がプロ2戦目となるアトム級4回戦に臨み、山田夏牙(24)=セレス=に2-0(38-38、39-37、40-36)で判定勝ちした。
昨年12月のデビュー戦は兄のトランクスで試合をした菫。この日は新調のトランクスでプロ2戦目に臨んだ。デビュー戦ながら拓大でアマチュア経験のある山田は長身のサウスポー。苦戦も予想されたが、左ボディーストレートを使いながら兄譲りの鋭い踏み込みで距離を詰めた菫が2-0ながら判定を制し、デビュー2連勝を飾った。
小学3年時に兄の影響でボクシング始め、昨年相生学院高を卒業。兄・竜也氏が18年7月の2度目の防衛戦後に急性硬膜下血腫と診断され、志半ばで引退。菫もボクシングを一度辞めたが、兄が世界王者になった時の映像などを見るうちに「自分もベルトを取りたい」と志を継ぐようにプロデビューを決意した。
この日は長男の竜也氏を始め、きょうだい6人全員が集結。現在は大阪・北新地でおにぎり専門店「おにぎり竜」を営む竜也氏は「前半から脚も動いていたし、普通に良かった。課題を挙げるとすれば、まとめるところをまとめてもう少し明確にポイントを取るようにできれば」と6人きょうだいの5番目(次女)のファイトをたたえた。「自分の試合より緊張しましたね」と勝利にほっとした様子だった。