新日本NJC・矢野 ファレ退治もトロフィー壊され号泣
「プロレス・新日本」(5日、後楽園ホール)
優勝者がIWGP世界ヘビー級初代王者の飯伏幸太に挑戦する権利が与えられる30人参加のシングル戦トーナメント「ニュージャパンカップ」の1回戦2試合が行われ、矢野通がバッドラック・ファレを破って2回戦に進出した。
保持するKOPW2021のトロフィーを手に入場したものの、それをファレの奇襲で破壊されてしまった矢野。ファレの頭部を手ではたくなどの挑発的に攻めたが、ファレの怒りを買い、巨体から繰り出すパワー殺法の猛攻撃にさらされる。
それでも、場外乱闘で突進してきたファレを避けて鉄柵にぶつけると、テーピング用のテープでファレの手と鉄柵をくくりつけようとしたが、テープをファレに奪われ、逆に自身の両腕を鉄柱を通してくくりつけられてしまう。
そこから殴る蹴るの暴行を受けたが、またも突進してきたファレを鉄柱にぶつけることに成功。さらに得意の股間蹴りでもん絶させると、両腕の自由を奪われながらも巧みに体をリング内に入れる頭脳プレーを見せ、リングアウト勝ちを収めた。
試合後、矢野は強敵に勝ったからではなく、トロフィーを破壊されたことでリング上で号泣。バックステージでは「この(トロフィーは)年端もいかない、まだ1歳にもなってないんだぞ、お前ら。1歳にもなっていない子どもになんてことするんだよ」と訴え、「リング上から語りかけたら、(ネット配信の解説を務めた獣神サンダー)ライガーさんが直してくれるって」と、工芸が趣味のライガーが修理を引き受けたことを明かした。