V5の諏訪魔、挑戦者の芦野を称賛「絶対三冠獲る」佐藤耕平が挑戦名乗り

 「プロレス・全日本」(24日、後楽園ホール)

 三冠ヘビー級選手権試合が行われ、王者の諏訪魔が芦野祥太郎の挑戦を退けて5度目の防衛に成功した。

 昨年6月に無観客試合で芦野を破って初防衛に成功している諏訪魔が、有観客での再戦を要求して実現した一戦。だが、雪辱に燃える芦野に左足を徹底的に攻撃されて苦しい戦いが続いた。

 そして、左足をドラゴンスクリューで強くひねられ、得意のアンクルロックで長時間極められる大ピンチに陥ったが、なんとかロープへ脱出。さらに、芦野が珍しく繰り出したムーンサルトプレスでトドメを刺されそうになったが、寸前で身をかわして自爆させ、流れを引き寄せる。

 芦野が追い打ちで放ったラリアットを捕らえてかんぬきスープレックスで投げ捨てると、ドロップキック、バックドロップ連発、延髄斬りから再度のバックドロップと、往年のジャンボ鶴田を思わせるような猛攻撃。カウント2で返されるも、またも鶴田ばりに「オー」と叫んで拳を突き上げ、ラリアットからのバックドロップホールドで激闘にピリオドを打った。

 マイクを持った諏訪魔は「芦野、今日、お客さんの前で三冠できて、オレは本当にうれしいよ。お前はレスリングもしっかり強いし、間も取るし、やってて面白いよ。そして、お前のそのハートがオレは一番大好きだよ」と芦野の称賛。「まだまだオレはお前とやりてえな。オレはそれまで三冠のベルトをずっと巻いてるからな。待ってるぞ」と再戦を希望した。

 続けて、「三冠のベルトを巻いたのは(昨年の)3月。だから3月まで防衛して、まずは1年だよ。1年、三冠のチャンピオンとしての姿を見せたい」と意欲を示すと、そこに佐藤耕平が登場。佐藤に「オレの師匠でもある橋本真也も巻いたことのある、その強さの象徴のベルト。挑戦を受けていただきたい」と要求されると、諏訪魔は「佐藤選手だったら実績も申し分ないよ。オレも真っ正面から佐藤選手との三冠戦、やりたいと思う。ぜひよろしくお願いします」と受け入れた。

 諏訪魔はインタビューでも「アイツは面白いって言うか、ハートが熱いヤツなんだよな。小細工しねえよ。それは日体大レスリング部(出身)って感じだな。ああいうハートの強いヤツは絶対これから三冠のベルトとか世界タッグ、そういうのを間違いなく獲っていく人間になると思う」と、芦野の今後に期待。身長188センチの自身を上回る193センチの佐藤の挑戦については「ものすごい強敵が出てきた。重いんだよね、攻撃の一発一発が。オレよりデカいしさ、迫力があった。真っ向勝負できる相手だよ」と歓迎した。

 敗れた芦野は「まだ力が足りなかった。もう一歩、いや、まだまだかもしれないです。ただ、2回挑戦して2回とも負けて、3度目の正直あるでしょう。もう1回、オレは下からはい上がりますよ」とリベンジに闘志。また、佐藤は諏訪魔について「サイズもでかいし、強いし、それでいて結構器用だなという印象」と語り、「なかなか同じような選手って、いても団体が違ったりって形で、当たることはなかったんですけど、フリーになってこういう縁ができてワクワクしています」と対戦を心待ちにした。

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