井岡一翔と木谷会長に厳重注意 JBC今後もタトゥーNO「規定塗布剤使用か施術を」

 日本ボクシングコミッション(JBC)は22日、WBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(31)=Ambition=と所属ジムの木谷卓也会長(47)を、20年12月31日に東京・大田区総合体育館で行った田中恒成(畑中)との2度目の防衛戦で入れ墨を露出させたことで厳重注意処分とした。

 処分の理由を、JBCは「入れ墨を隠す塗布物がはがれ落ち、左腕の入れ墨が露出したまま試合を続行した。このことはJBCルール第95条第2号に抵触するもの」と説明。JBCルール95条第2号では「入れ墨など観客に不快の念を与える風体の者」は試合に出場できないと定められているが、JBCは慣例で入れ墨を隠す処置をすれば出場を認めていた。

 井岡は隠す処置をしてJBCの確認を受けたものの、試合中に入れ墨が露出する状態となっていた。井岡サイドは処分についてコメントしなかった。

 JBCの安河内剛事務局長は「JBCにおいても管理を徹底すべきであった」と反省の意を示しつつ、「今後は同様なケースにおいてはJBC規定の塗布剤を使用させるか、指定業者による塗布施術を受けてもらうなどの手当を考えている」と再発防止案を明示。この件をきっかけに、元プロ野球選手の新庄剛志氏ら多くの著名人が意見を発信するなど、インターネット上などで入れ墨の是否をめぐる論争が過熱している。

 安河内事務局長は「今回、入れ墨(タトゥー)についてさまざまなご意見をいただいたが、現時点でJBCルールを変更することは考えていない」との考えを示した。

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