新日本・飯伏「本当の神になった」IWGP2冠防衛 死闘48分ホワイト撃破

 「プロレス・新日本」(5日、東京ドーム)

 2冠王者の飯伏幸太(38)が自身から王座挑戦権利証を奪ったジェイ・ホワイト(28)を破り、初防衛に成功した。前日に内藤哲也から2冠を奪取した飯伏は、史上初の東京ドームのメインイベント2日連続勝利。IWGPヘビー級選手権試合としては1989年9月のビッグバン・ベイダー以来2人目の2日連続勝利となった。試合後はSANADAの挑戦表明を受諾した。

 苦しみ抜いての雪辱で夢の2冠を守り抜いた。ホワイトとの48分超の死闘を制した飯伏。前日に「明日ジェイに勝って、本当の神になる」と誓った男は、「本当の神になった」と高らかに宣言した。

 2冠奪取を果たした飯伏にとって、ホワイトは何としても越えなければならない相手だった。昨年3度対戦し、反則攻撃やセコンド・外道の介入などに苦しめられて3連敗。G1連覇を果たして獲得したIWGPヘビー級王座挑戦権利証の争奪戦では、レフェリーの死角をついて両足をロープにかける反則の押さえ込みで3カウントを奪われ、史上初めて権利証を奪われる屈辱を味わった。

 だが、コンディションの差は歴然。宣言通り前日は欠場してこの日に備えたホワイトに対し、2日連続2冠戦の飯伏は内藤との激闘で右足甲を痛めてしまった。戦いはホワイトの狡猾な試合運びに大苦戦。徹底的なボディー攻撃、外道の介入、SSSなどの得意技を次々と浴び、さらに、またもロープに足をかけて丸め込まれたが、今回はレフェリーが気づいて事なきを得た。

 40分過ぎに流れを引き寄せる。ホワイトのブレードランナーを必殺のカミゴェで切り返してカウント2で返されるも、前日久々に解禁して自爆したフェニックススプラッシュを成功。勝負あったかに見えたが、なんと外道がレフェリーのカウントを妨害。飯伏は外道をカミゴェで完全排除すると、ホワイトの猛反撃を耐え抜き、何度も試みたカミゴェを終盤、後頭部へヒットさせる。さらに顔面へカミゴェを突き刺して葬り去った。

 試合後にはSANADAが登場。「チャンピオン、こんなときだからこそ、プロレス界の希望となるSANADAからの挑戦表明というギフト、受け取っていただけますか」と要求した。飯伏は20年のG1決勝戦でSANADAを破ったものの、終盤のオコーナーブリッジをカウント3寸前で返したピンチを思い出し、「ボクはあの時、負けていた。それは認めます」と告白し、「SANADAさんともっともっと試合がしたい。いつか分からないけど、いつでもやりましょう」と即受諾。インタビューでは2冠を「一つに統一したい」と次なる夢を掲げた。

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