井岡一翔「強かった」「速かった」TKO勝ちも田中恒成に敬意

自身のサインと今年の目標「統一王者」を書き入れた色紙を手にする井岡一翔(Ambitionジム提供)
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 20年12月31日に行われたボクシングWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチで同級1位の田中恒成(25)=畑中=を8回TKOで破って2度目の防衛に成功した王者の井岡一翔(31)=Ambition=が1日、オンラインで一夜明け会見を開き、目標に掲げる団体王座統一に自信を示した。

 日本人初の4階級制覇王者の貫禄を見せて、田中の4階級制覇を阻んだ井岡は、試合で左目を痛めたためサングラスを着用して登場。「多少疲労もありますけど、いつもと変わらない状態。8ラウンドで終わったので、12ラウンド戦ったより疲労感は少ない」と元気に話した。

 左目の状態については、前日は二重に見えていたと話していたが、この日は「普通に見えています。下は腫れてますけど、上は普通に開いているので」と説明。「試合が終わって医務室で見てもらったときは特に問題ないという診断をしてもらったので、今後の試合の試合のためにも支障があったら嫌なので、一応検査は行っていこうかなと思っています」と話した。

 「格の違いを見せる」と豪語していた通りの完勝。戦略を問われると、「細かくあって、自分の中ではそれを遂行するのもそうですけど、どんな展開になっても絶対に負けないと思っていた。なので、冷静に余裕を持って戦えたと思う」と、自分のボクシングを貫いたことを強調した。

 田中については「強かったですね。いい選手だなと思った。スピードも評判通り速かったですし、パンチもそこそこありましたし、上下の打ち分け、コンビネーション、全体的にレベルの高いバランスの取れた選手だと思いました」と高く評価。コロナ禍に見舞われた2020年を、「みんなが初めての経験ばかりだと思う。でも、大みそかという最後の日に試合をして、その1日で1年がムダじゃなかったというか、いろんなことを信じてやって来て、形にできてよかったと思いました」と満足げに振り返り、正月の過ごし方については「こういう状況なので、いつもは海外旅行とか行っていたんですけど、ゆっくり家族と過ごしたいと思います」と話した。

 そして、今年の目標にかねてからの団体王座統一戦を掲げ、来年3月に王座統一戦を行う予定のWBA同級スーパー王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)とWBC同級王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)の勝者との対戦を熱望。その2人のどちらが勝つかを問われると、「エストラーダの評価が高かったんですけど、最近ローマン・ゴンサレスの地力というか、もともとの強さがあると思う。エストラーダもいいパフォーマンスできていないくて、結構パンチをもらうので、ロマゴン有利じゃないかと思う」と予想し、「勝ちます。ボクしかいない。勝てるのは」と自信を示した。

 その2人の勝者にWBC同級1位シーサケット・ソールンビサイ(タイ)が先に対戦する話しも浮上している。だが、「やると決めたことはモチベーション関係なくやるので、そこにどうこう左右されることはない」と、迷わず待つ姿勢を示した。

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