「ＲＩＺＩＮ．２６」（３１日、さいたまスーパーアリーナ）

　ＲＩＳＥ世界フェザー級王者・那須川天心（２２）＝ＴＡＲＧＥＴ＝が２９日、オンラインで取材に応じた。５年連続となる大みそか出場となるが、「那須川天心がいないと年を越せないという人のためにも出し切りたい。テーマは“次元上昇”です。みんなに差をつけて、レベルが違う、次元が違うという試合をしたい」と気合を入れた。

　直前まで対戦カードに名前がなかった那須川だが、２１日に参戦が決定し、翌２２日にムエタイ戦士のクマンドーイ・ペットジャルーンウィット（タイ）との対戦が決まった。直前での発表になったが、「準備はしていたので調子は最高にいい」。急きょ決まった対戦相手については「パンチも蹴りもバランスがいい。パンチは重くてもらうと倒れると思う。スピードはあるし、殺傷能力で言うと今までのタイ人の中でもだいぶ強い」と警戒しつつ、「強い相手とやりたいというのは昔からあるので、そこはブレない」と自信をのぞかせた。

　大会の顔として視聴率の命運も握る存在だが、「自信はある。知ってもらうために、ＹｏｕＴｕｂｅやテレビ（出演）をぎりぎりまでやってきたので。でも試合に集中しないといけない。あとは運」ときっぱり。

　「今年１年、何が一番だったかというとコロナじゃないですか。その中でも試合が行われるし、ちゃんと勝つと。主役はコロナだったが、それに関係なく、那須川天心や格闘技の素晴らしさをあらためて教えたい。今年は家にいる人が多くなるので逆にチャンス。迫力のある、元気な試合をしたい」と気合を入れた。