王者・井岡一翔、恒成眼中になし「ボクとモノが違う」 王座統一戦勝者との対戦熱望

 「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(31日、大田区総合体育館)

 世界4階級制覇王者の井岡一翔(31)が24日、田中恒成との2度目の防衛戦へ向けた練習をオンラインで公開した。対戦決定後から強くアピールしてきた勝利の自信が、本番まで残り1週間となって「確信に変わった」と断言。勝てば来年3月に王座統一戦を行う予定のWBA同級スーパー王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)とWBC同級王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)の勝者との対戦を熱望した。

 井岡が日本史上初、そして唯一の4階級制覇王者としてのプライドをにじませた。井岡に続く4階級制覇を狙う田中を挑戦者に迎えるが、「ボクの中では全然ビッグマッチでも注目カードでもない」。淡々と、強気に言い放った。

 対戦発表会見でも「格の違いを見せる」などと豪語したが、その自信が「確信に変わった」ときっぱり。「レベルの違い、格の違いをどの部分で戦っても見せられる。そもそもボクとモノが違う。根本的に彼とは持っているもの、本質的なものが違う」と力説した。

 この日はシャドーボクシングを披露したのみ。新型コロナ禍での調整にも「いい状態に仕上がっている。いつもと変わらずに調整できた」と万全を強調。師事するキューバの名伯楽、イスマエル・サラス氏がコロナに感染したため今回は直接指導を受けることができなかった。それでもLINEでスパーリングの動画を送るなどして連絡を取り合い「特に問題なく、本当に見てアドバイスをもらっているみたいにできた」と話す。試合当日はセコンドに付くという。

 スパーリングは同門で同日に試合を行う元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾らと約100ラウンドを実施。「相手にとって不足はないというか、お互い高め合ってできた」と手応えを感じている。

 そして、先に見据えるのは真の世界の頂。来年3月にゴンサレスとエストラーダの統一戦が行われると報じられており、「この試合をクリアしたら、その勝者とやりたい」と熱望。まずは田中を退け、ベルトを保持して新年に向かう。

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