Sタイガー 逆転のレジェンド王座奪回!敗れた“野獣”藤田「なんだ、これ」

 「プロレス・ストロングスタイルプロレス」(17日、後楽園ホール)

 レジェンド選手権試合が行われ、挑戦者のスーパー・タイガーが王者の藤田和之(50)=フリー=の2度目の防衛を阻止し、1年3カ月ぶりの王座返り咲きを果たした。

 団体外に流出した王座奪回に燃えるスーパーは序盤から厳しい蹴りを中心に攻勢に出て、バックスピンキックでダウンを奪うなど藤田を追い込む。だが、藤田も“野獣”の底力を発揮。場外ラフファイトで逆襲に転じ、長時間の逆エビ固め、キャメルクラッチなどでいたぶった。

 さらに、パワーボム、サッカーボールキックの連打からスリーパーホールドで息の根を止めようとしたが、スーパーはコーナーマットを蹴って体を浴びせて脱出。すかさず上四方固めで押さえ込んで3カウントをもぎ取った。

 一瞬のスキを突かれての逆転負けに藤田はぼう然とし、「なんだ、これ」とつぶやいたのみ。一方、エースの意地を見せたスーパーはリング上で「勝つことはできました。野獣に対して、どんな手を使ってでも獲り返さないといけない。その思いだけでした」と戦いを振り返り、「一つ星は返しましたが、ストロングスタイルプロレスの道は来年に向けてまだまだ険しいものがあります。これからもあきらめずに頑張って行きますので、来年もよろしくお願いします」とファンに誓った。

 また、インタビューでのスーパーは「藤田和之とこれまで戦ってきた中で今日が一番強く感じましたし、その中で、何ができるのか、戦いながら考えて、話すのもキツいぐらいの状況で、無意識に思いついたあの形でした」と逆転の場面を説明。「どんなに形がカッコ悪かろうと、先生に勝ちを、まずは勝つ。そして、取り返す。内容うんぬんを言える余裕はありません。しっかりと勝つ。そして、次につなげる。それだけです」と、闘病中の師匠、初代タイガーマスクこと佐山サトルのための勝利であることを強調した。

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