“泥酔騒動”拳四朗は3カ月資格停止 亀田、比嘉…過去の世界王者のJBC処分例

処分を受けて取材に応じる寺地拳四朗=東京都文京区のJBC(代表撮影)
報道陣に頭を下げる寺地拳四朗=東京都文京区のJBC(代表撮影)
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 日本ボクシングコミッション(JBC)は15日、泥酔不祥事を起こしたWBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(28)=BMB=にライセンス停止3カ月(12月1日より)、制裁金300万円、6カ月の間に通算48時間以上200時間以内の社会貢献活動を義務づける処分を通達した。

 JBCは処分の理由を「同選手は、7月19日に飲酒後、酩酊状態となり、マンション敷地内に無断で侵入し他人の車を傷つけた。このことはプロスポーツとしてのプロボクシングの社会的信用を著しく毀損する行為である。また現役の世界チャンピオンとしてボクシング界を代表する立場にあり、かつ他の選手への模範になるべき存在であるにもかかわらず、飲酒、酩酊し迷惑行為に及んだことの責任は重い」としている。

 拳四朗の不祥事は11月に発覚。被害者とは11月25日に示談が成立している。これを受けて取材に応じた拳四朗は処分を受け入れ、「お酒は自分の体に合わないと思ったのでやめました」など反省した。

 過去、世界王者クラスの選手がJBCにより処分を科された例としては、18年4月に日本選手初の世界戦体重超過によりWBC世界フライ級王座をはく奪された比嘉大吾が「階級制を前提としたプロ競技スポーツであるボクシングに対する社会的信用を著しく毀損する行為である」として、ライセンス無期限停止処分となった。比嘉は処分解除まで1年5カ月を要した。

 また、13年12月、“負けても王者”として混乱を招いた亀田大毅のWBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦を巡る騒動では、JBCは翌14年の亀田ジムの会長とマネジャーのライセンス更新を認めない処分を決定。同ジムに所属していた亀田3兄弟が国内で試合ができなくなるという事態に発展した。3兄弟は長男・興毅、次男・大毅が国内復帰がかなわず現役引退。三男・和毅の17年3月の復帰戦まで、亀田家として国内復帰に3年3カ月を要した。後に興毅氏らがJBCなどを相手に損害賠償を求めて訴訟を起こし、今年1月の東京地裁での判決では、原告が請求していた金額のうち、JBCなどに総額4550万円の支払いが命じられた。

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