宮尾綾香が多田悦子と再戦“言い訳させない”12・3WBO女子ミニマム級王座決定戦

 「ボクシング・WBO女子世界ミニマム級王座決定戦10回戦」(12月3日、後楽園ホール)

 元WBA世界ライトミニマム級王者の宮尾綾香(37)=ワタナベ=が30日、WBA、IBF、WBOの3団体で世界女子ミニフライ級王座を獲得した多田悦子(39)=真正=とのダイレクトリマッチで完勝を宣言した。

 1月の多田との同王座決定戦は右のオーバーハンドを中心に打ち合ったが、両者とも決定打を欠いて三者三様のドローに終わった宮尾。その後、9月にベトナムで同王座決定戦が予定されたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、再び多田と拳を交えることになった。

 この日は都内の所属ジムで軽めの調整を行った宮尾。前戦の後に多田が試合の2カ月前に右太ももの肉離れを起こしていたことを明かして「一番不細工な試合。怖くて足にも力が入らず、誤魔化し、誤魔化しながら戦いました」などと発言していたことを、「多田選手の言い訳がひどく残念だった」と指摘し、「言い訳できない内容できっちり勝ちます」と完勝を宣言した。

 11カ月ぶりの試合にも「休まずにずっと練習していました」と体調はバッチリ。緊急事態宣言中にはジムが閉鎖していたが、「トレーニングには困りませんでした」と話した。スポンサー企業「アトリエミロン」のスタジオを貸し切り、スポンサーが自身を指導する梅津宏治トレーナーを雇い、スポンサーともに梅津トレーナーのパーソナルトレーニングを週2~3回受ける形で練習していたという。 

 多田の印象は「1階級上なので、パンチ力とパワーを警戒していましたが、特に感じ無かったです。サウスポーでさらに身長差があるので、そこはやりづらかったです」と話す。対策については「トレーナーと徹底してきましたが、試合まで内緒です」と明かさなかった。

 この試合が持つ意味を「完全決着。チャンピオン返り咲き。2階級制覇。大きな意味が3つもあります」と強調。この試合の先にはIBF女子世界アトム級王者の花形冴美(花形)との対戦にも興味を示し、「軽量級の最強になりたい」と目を輝かせた。

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