高山勝成が2度目の定年延長へ 4年ぶりプロ復帰戦は相手のコロナ陽性で中止

 プロボクシングの元世界ミニマム級4団体制覇王者で、アマチュアで東京五輪を目指した高山勝成(37)=寝屋川石田=の4年ぶりのプロ復帰戦が試合当日の23日に中止になった。三田市総合文化センター・郷の音ホールでライトフライ級6回戦が行われる予定だったが、対戦相手で2度の世界挑戦経験があるWBC同級11位の小西伶弥(27)=サンライズ=が新型コロナウイルスに感染していることが明らかになったため。

 試合中止によって、高山に対する36歳以下という日本ボクシングコミッション(JBC)の年齢制限は、2度目の延長となる。高山はプロとして16年8月の試合を最後にアマチュアに転向。今年3月にプロ再転向を表明し、36歳でJBCからライセンスの再交付を受けた。元世界王者などは最終試合から3年以内であれば、37歳を超えてもライセンスの再交付を受けることができるルールがある。

 高山は当初37歳の誕生日直前の5月10日に復帰戦を予定していたが、コロナ禍で試合は中止となり、特例として定年延長が認められていた。今回の試合中止を受けて、JBCの安河内事務局長は再度「定年延長となる」とし、次戦への出場も「認められる」と説明した。

 この日、試合会場で高山は、リングに上がって来場者にあいさつした。「4年3カ月ぶりにプロ復帰ということで楽しみにしていたが、誰(に対して)も起こってしまうコロナの影響で試合が行えない。とても残念だが、引き続き次に向けて突き進みたい。今回のことはプラスに捉え、2試合分のエネルギーを次の戦いにつぎ込むので、皆さんそれまでお待ちください」と前向きに気持ちを切り替えた。

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