ボクシング元日本ヘビー級王者の藤本京太郎がコロナ禍で引退 格闘技再挑戦へ

 日本、OPBF東洋太平洋、WBOアジアパシフィックのヘビー級王座を獲得した藤本京太郎(34)=角海老宝石=が12日、引退届を提出したと日本ボクシングコミッション(JBC)が発表した。

 所属ジムは新型コロナウイルス感染拡大の影響により海外遠征、外国人選手招へいが難しく、国内のヘビー級選手も不足していることから試合が成立しない状況、また国内のルールでは他競技への参戦も不可能であるため、一度ライセンスを返上して、ボクシングデビュー前に活動したK-1などの格闘技に再び挑戦、プロボクシングで試合ができる状況になれば改めて再度プロボクシングのライセンス取得を申請して復帰すると説明している。「藤本京太郎の今回の決断・行動により現行ルール改定がなされ、選手不足で試合開催に影響が出ている階級(軽量級・中重量級)および、プロボクシング業界のさらなる活性化につながれば幸いです」とした。

 京太郎は06年にキックボクシングでデビューし、09年にはK-1で日本人初のヘビー級世界王者となった。11年にはプロレスで試合を行ったが、同年にプロボクシングに転向。その活躍の影響もあってJBCは12年にヘビー級の日本ランキングを55年ぶりに復活させ、京太郎は同級1位にランクされた。

 同年9月には当時のWBC世界ヘビー級5位チャウンシー・ウエリバー(米国)に判定勝ちし、日本人初のヘビー級世界ランク入り(同級15位)を果たした。13年には56年ぶり復活した日本ヘビー級王座を獲得。17年1月にはOPBF東洋太平洋ヘビー級王座、同年7月にはWBOアジアパシフィック同級王座を獲得した。19年12月に英国で当時のWBO世界ヘビー級5位ダニエル・デュボア(英国)と同シルバー王座決定戦で対戦して2回KO負けしたのが最後の試合となった。

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