中谷潤人が計量1発パス、PCRも陰性「戦えることに感謝」世界フライ級王座決定戦

計量をパスした中谷潤人=都内(写真提供:帝拳プロモーション)
計量をパスしたジーメル・マグラモ=都内(写真提供:帝拳プロモーション)
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 「ボクシング・WBO世界フライ級王座決定戦」(6日、後楽園ホール)

 前日計量(上限50・8キロ)が5日、都内で非公開で行われ、同級1位ジーメル・マグラモ(26)=フィリピン=は50・6キロ、同級3位・中谷潤人(22)=M・T=は50・7キロでともに1回目でパスした。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により4月、8月と2度延期された末にようやく実現にする試合。オンラインで取材に応じた中谷は「最後の汗出しも1キロ以上落ちるコンディションで問題なく調整できた」と順調をアピール。PCR検査と計量を無事に終えた心境を「うれしかった。やっと試合ができるという気持ちが強かった」話し、「いよいよ、このような舞台で戦えることに感謝して、あしたは存分に楽しみながら勝利したい」と意気込みを示した。

 また、3日に大阪で予定されていたWBA世界ライトフライ級王者・京口紘人(ワタナベ)の3度目の防衛戦が京口とチーフセコンドがPCR検査で陽性判定を受けたことで中止となったことで、この試合がコロナ禍が始まってからでは世界初の有観客で外国人選手を招へいしての世界戦となる。中谷は「無事に試合をさせていただけると言うことなので、しっかり結果を出して日本のみなさんに明るいニュースをお届けできたら、と思う」と気持を引き締めた。

 計量ではマグラモとソーシャルディスタンスを保って対面したという。自身はフライ級では長身の171センチなのに対し、マグラモは163センチと8センチ上回るが、その印象を「思ったより小さいと感じなかった。今まで戦ってきた選手がそれぐらいの選手が多かったので、イメージしやすいタイプ」と話した。

 戦いのイメージに関しては「近い距離で光る選手なので、ちょっとずつプレッシャーをかけてくると思う。自分の長い距離を維持できるように入っていくイメージはしている」と説明。「前に出てくる選手なので、しっかり止めて、手数で押し返せるような練習はできていたので、そこを出せて行けたら」と対策を語った。

 この後は、計量後にいつも食べるウナギとオムライスに舌つづみを打って回復に努める。愛の拳士というニックネームを持っており、「たくさんの人に協力をいただいて明日、無事にリングに上がらせていただくので、その感謝の気持ちを伝えられるような試合をしていきたい」と誓った。

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